米紙ロサンゼルス?タイムズは長編調(diào)査記事「米國はいかにしてマーシャル諸島を裏切り、次の核による慘事に火を付けたのか」を掲載した。

數(shù)10年前に米國が大々的に実施した核実験が、太平洋中部のマーシャル諸島に終わりなき災(zāi)禍をもたらしているとの報道が國際社會の注目を集めている。米紙ロサンゼルス?タイムズによると、1946年から1958年までの間に米國はマーシャル諸島で大量の核実験を行なったうえ、放射能に関する重要情報を隠してきた。當(dāng)時放射能汚染物質(zhì)を埋めた「石棺」は気候変動に伴い、すでにひび割れが生じており、汚染物質(zhì)流出の危険性が高まっている。マーシャル諸島政府は過去何回も米國と交渉して支援を求めたが、拒絶された。

専門家は人民網(wǎng)の取材に「マーシャル諸島の住民にとって、米國による大量の核実験が殘した潛在的危険は軽視できないものだ。國際法理?道義上も、経済?技術(shù)上も、米國にはかつて実施した核実験の責(zé)任を負う義務(wù)がある。もしこの『訴訟』に公訴期間があるのなら、それは無限であるはずだ」と指摘した。

■米國は核実験を67回実施 汚染は數(shù)百年続く恐れ

マーシャル諸島共和國は太平洋中部に位置する、大小1200の島嶼からなる島國だ。1947年に國連によって米國の信託統(tǒng)治領(lǐng)となり、1986年にマーシャル諸島共和國として獨立した。北西部のビキニ環(huán)礁とエニウェトク環(huán)礁は最も広いため、米國の核実験場に選ばれた。1946年に米國はビキニ環(huán)礁に入り、住民を銃砲で脅して200キロ離れた島嶼へ移送したが、核実験の意図は告げなかった。

米メディアによると、1946年から1958年までの間に、米國はマーシャル諸島で核実験を計67回実施。爆発は、いくつかの島々を直接的に消失させ、多くの人々が故郷を追われた。放射能にさらされた島民には脫毛、嘔吐など深刻な被爆癥狀が生じ、周辺の島々の住民數(shù)10人が短い間に癌や白血病で命を落とした。

核実験終了後、米國は放射能汚染物質(zhì)を埋め、コンクリートの構(gòu)造物で密封した。ロサンゼルス?タイムズの調(diào)査報道によると、米側(cè)はかつてマーシャル諸島で生物兵器の実験も行なったほか、ネバダ州の核実験場で放射性物質(zhì)に汚染された土壌130トン以上をここに廃棄した。

2019年7月にコロンビア大學(xué)のプロジェクトチームは、マーシャル諸島の一部島嶼で放射線量が上昇していることを確認。チェルノブイリや福島の放射性物質(zhì)漏洩地區(qū)近辺の土壌よりも高かった。

専門家は、こうした放射線の人體への影響にはランダム性があるが、現(xiàn)地の住民にとって潛在的危険性は軽視できないと指摘する。

「核爆発によるエネルギー放射は巨大であり、核実験が現(xiàn)地の住民や生物に與える危害は主に瞬時の光熱放射、衝撃波、粒子放射、及びその後長く続く放射性物質(zhì)による汚染だ」と、中國科學(xué)院核エネルギー安全技術(shù)研究所の呉宜燦所長は指摘。

呉氏によると、米國の科學(xué)者の計算では、1946年から1958年の間にマーシャル諸島で実施された67回の核実験のうち、最大の水爆はTNT換算で広島型原爆の1000倍以上の15メガトンにも達した。コロンビア大學(xué)が今年7月に米國科學(xué)アカデミー紀要（PNAS）に発表した研究によると、マーシャル諸島での核実験で生じたクレーターでは、プルトニウム(239,240)、アメリシウム241、ビスマス207の放射線量が自然狀態(tài)より數(shù)スケール高く、長壽命の放射性核種による汚染は數(shù)世紀続く恐れがある。