成灌鉄道開通10周年を祝うイベント（撮影?陶靜）。

今月12日、四川省の成都犀浦駅から青城山駅に向かう列車C6111には、大勢の乗客で賑わっていた。この列車にに乗れば30分足らずで、成都から都江堰と青城山に行くことができる。四川大地震から丸12年を迎えた同日は、成都市と近郊の都江堰市を結(jié)ぶ軌道交通路線?成灌鉄道開通10周年の日でもあった。中國新聞網(wǎng)が報じた。

成都駅と都江堰市の青城山駅を結(jié)ぶ中國初の通勤鉄道である同路線は全長65キロ、開通した時から、「四川大地震後、四川で著工した初の大型プロジェクト」という重要な意義を帯びていた。

2008年に四川大地震が発生した後、鉄道部（?。─人拇ㄊ·?、共同で出資して、成都と都江堰を結(jié)ぶ鉄道を建設(shè)することを決定した。そして、同年9月28日に、第一段階の設(shè)計が鉄道部により認(rèn)可され、同年11月4日に著工した。

正式に著工して、全線が開通するまで、わずか18ヶ月しかかからず、16の自主イノベーション技術(shù)が駆使されるなど、同路線はハイテク路線となっている。

成灌鉄道の車両を運(yùn)転する運(yùn)転士（撮影?李強(qiáng)）。

中國鉄路成都局集団有限公司の関連の責(zé)任者は、「成灌鉄道が短期で完成、開通し、被災(zāi)者の間で復(fù)興の士気が高まった。全線のうち3分の2の區(qū)間で高架橋が採用されている同路線は、空にかかる虹のようで、沿線に新しく生まれ変わるカラフルな夢を與えている」と語る。

「當(dāng)時、成灌鉄道の開通は都江堰の観光市場の回復(fù)と振興を加速させた」と話す都江堰市文化體育?観光局の劉建華副局長によると、2009年、同市を訪れた観光客數(shù)は延べ958萬人、観光収入は計42億800萬元（1元は約15.1円）だったのが、開通翌年の2011年には観光客數(shù)が延べ1467萬2000人、観光收入が計63億3000萬元に増加した。

中國初の通勤鉄道であるこの路線は、沿線にある郫都や都江堰、彭州などの県?市から成都市の中心地に向かう通勤者、學(xué)生、そして乗り継ぎ客が多く利用している。また、週末や祝祭日になると、買い物や行楽、娯楽などに出かける乗客や市域內(nèi)の各観光地に向かう観光客で賑わう。

中國鉄路成都局集団有限公司の関連の責(zé)任者は、「成灌鉄路は、中國國內(nèi)の通勤鉄道の振興のためにしっかりした基礎(chǔ)を築いた?，F(xiàn)在、北京や上海、?？冥胜嗓味际肖扦馔ㄇ阝煹坤蜷_通させ、中心地と周辺地域が効率よく連結(jié)するようになっている」と強(qiáng)調(diào)する。

統(tǒng)計によると、ここ10年で成灌鉄道の利用者は合わせて延べ6570萬人を超え、開通して以來、運(yùn)行する列車は當(dāng)初の18往復(fù)から、2020年には59往復(fù)まで増加し、発車間隔は平均50分から、15分にまで縮小された。（編集KN）

「人民網(wǎng)日本語版」2020年5月13日