文化財(cái)もニッコリ？　5月8日は「世界スマイルデー」

人民網(wǎng)日本語(yǔ)版　2020年05月08日15:33

5月8日は世界スマイルデー。人の表情を記念する日は、世界でもこの日だけだ。世界メンタルヘルス機(jī)関は、笑顔が人々の心身の健康を促進(jìn)するようにという願(yuàn)いを込めて、1948年から5月8日を「世界スマイルデー」に定めている。中國(guó)江蘇網(wǎng)が報(bào)じた。

実のところ、笑顔を浮かべることができるのはヒトだけとは限らない。文化財(cái)も「笑顔」を浮かべることができるのだ。ここでは江蘇省南京市の複數(shù)の博物館に収蔵されているそんな「笑顔」の文化財(cái)たちを紹介していこう。

実際のヒトの表情と同じく、ヒトの顔がデザインされた軒丸瓦の表情はバラエティーに富んでおり、まさに十人十色で、生き生きとした表情を浮かべている。ヒトの顔がデザインされた軒丸瓦は、六朝時(shí)代における最初の統(tǒng)治者である東呉の時(shí)代のものだ。なぜその表情がこれほど豊かなのかという點(diǎn)については、考古學(xué)界でも依然として議論の的となっている。

六朝時(shí)代の人面がデザインされた軒丸瓦

南京師範(fàn)大學(xué)の王志高教授は、「呉の時(shí)代、都の建業(yè)（現(xiàn)在の南京）ではたびたび壊滅的な火災(zāi)が生じ、多くの人々が負(fù)傷しただけでなく、物的被害も深刻だった。當(dāng)時(shí)の人々が軒丸瓦の先端の円形のデザインをヒトの顔にし、誇張した表情にしたのは、それが普通のヒトの顔ではなく、火事の火を消す能力を備えた神の顔ととらえることもできる。専門家は、その表情は喜怒哀楽など非常に豊富で、神の威力を表現(xiàn)しており、そこに、火災(zāi)などの災(zāi)厄や魔物を除けてほしいという當(dāng)時(shí)の人々の思いが込められていると推測(cè)している」と説明する。

笑顔を浮かべているのは軒丸瓦だけではない。陶俑もニッコリと笑顔を浮かべている。南京博物院には、東漢時(shí)代の左手でまな板に乗っている魚を抑えている「庖廚俑」が展示されており、その顔は満面の笑みを浮かべている。

漢代の庖廚俑

六朝時(shí)代の陶俑も表情豊かな笑顔を浮かべている。南京博物館と六朝博物館に展示されている武士俑や仕女俑、侍衛(wèi)俑の多くも笑顔を浮かべている。これらの陶俑はいずれも古墳から発掘されているが、その表情は決して悲しそうではない。その生き生きとした表情やバラエティーに富んだ衣裝を通して、被葬者の生前の生活の詳細(xì)をうかがい知ることができる。