西アフリカ?モーリタニアの首都ヌアクショットから車で東に約60キロ行くと、砂漠の周辺にある「オアシス」にたどり著く。そこには中國(guó)が支援する牧畜業(yè)技術(shù)モデルセンターがあり、敷地面積は110ヘクタール。栽培エリア、畜産エリア、飼料加工工場(chǎng)、トレーニングエリアなどに分かれている。同センターは2016年に試運(yùn)営が始まって以來(lái)、モーリタニアの牧畜業(yè)や農(nóng)業(yè)の発展をサポートしてきた。人民日?qǐng)?bào)が報(bào)じた。

飼料作物の大規(guī)模栽培を?qū)g現(xiàn)

牧畜業(yè)は、モーリタニアの支柱産業(yè)の一つであるものの、國(guó)土の80％以上が砂漠であるため、砂漠において、いかに飼料作物を大規(guī)模栽培するかが、牧畜業(yè)が持続可能な発展実現(xiàn)のカギとなっている。中國(guó)の専門家は、21種類の牧草の栽培を試し、6品種のムラサキウマゴヤシの比較テストを展開した。そして、最終的に、現(xiàn)地の気候や土壌に適したウマゴヤシ屬の品種を見つけ出した。

2017年4月、ムラサキウマゴヤシモデルセンターで初の栽培が成功した。ウマゴヤシの生長(zhǎng)期は28‐30日で、年間12回収穫できる。また、干したウマゴヤシの年間生産量は1ヘクタール當(dāng)たり平均45トン以上に達(dá)する。ムラサキウマゴヤシの大規(guī)模栽培が実現(xiàn)し、現(xiàn)地の飼料作物と家畜のバランスを取るための問(wèn)題解決の鍵が見つかった?，F(xiàn)在、モーリタニアの多くの農(nóng)場(chǎng)でもムラサキウマゴヤシが栽培されるようになっている。モーリタニアに投資するアラブ首長(zhǎng)國(guó)連邦のある農(nóng)業(yè)企業(yè)は、その成果に魅力を感じて、50ヘクタールの土地でムラサキウマゴヤシを栽培しており、さらに、その規(guī)模を300ヘクタールにまで拡大する計(jì)畫だ。

モデルセンターは現(xiàn)在、飼料用トウモロコシ、モロコシ、スーダングラス、ソルガムスーダングラス、エンバクなどの牧草品種、さらに、Caragana korshinskii Kom.、キャッサバ、モリンガなどの木本植物の栽培を推進(jìn)している。

良種繁殖で乳牛の乳量が大幅増に

十分な飼料を確保したのを受けて、中國(guó)の専門家は牛の飼料の配合を調(diào)整し、栄養(yǎng)価を高め、良種繁殖を展開している?，F(xiàn)時(shí)點(diǎn)で、モデルセンターでは、受精卵移植で生まれた牛50頭以上、交雑牛270頭以上が飼育されている。

モデルセンターの専門家グループのグループ長(zhǎng)?張洪恩氏によると、新しく飼育されている乳牛の品種の平均乳量は現(xiàn)地の品種の5―10倍で、現(xiàn)地の自然環(huán)境にも十分適応できる。そのような品種の乳牛を?qū)毪?、畜産のローカライズが実現(xiàn)すると、現(xiàn)地の乳製品市場(chǎng)の70％は輸入に頼っているという局面を変えることができる。

ここ約3年で、モデルセンターは飼料作物の栽培と加工、配合、飼料作物の畑の管理、現(xiàn)代化牛舍管理、乳牛の選択?育成などの面で、延べ1000人以上を?qū)澫螭衰去飑`ニングを?qū)g施してきた。トレーニングを修了した人材は各地に派遣され、中國(guó)の技術(shù)を推進(jìn)し、多くの農(nóng)家が益を受けている。

また、モデルセンターは、モーリタニアの人材が中國(guó)を訪問(wèn)してトレーニングを受けるよう、何度も企畫してきた。寧夏回族自治區(qū)を訪問(wèn)して、畜産の規(guī)範(fàn)化管理と実用技術(shù)のトレーニングを受けたアハメドさんは、「中國(guó)の技術(shù)者から學(xué)んだ実用的な知識(shí)は、モーリタニア人が正に必要としているものだった。そのため、一生懸命それを消化して吸収し、実踐を通じて運(yùn)用、推進(jìn)し、畜産農(nóng)家や牧畜民に技術(shù)をマスターし、増産、増収につなげてもらいたい」と語(yǔ)る。

ウィンウィンの協(xié)力が発展のために新たな原動(dòng)力を注入

視察に訪れたガンビアのアダマ?バロウ大統(tǒng)領(lǐng)は、「中國(guó)の専門家がそれらの技術(shù)を西アフリカ、北アフリカでも推進(jìn)し、一人でも多くのアフリカの牧畜民が益を受けるようになってほしい」と語(yǔ)った。また、マリ共和國(guó)やシエラレオネ、ガーナなどからも、モデルセンターに學(xué)習(xí)に訪れている。

新型コロナウイルス対策が実施されている期間中も、モーリタニアの農(nóng)村発展當(dāng)局の要請(qǐng)に応じて、モデルセンターは2期にわたってトレーニングクラスを開設(shè)した。張氏は、「新型コロナウイルス感染拡大が抑制されるにつれて、當(dāng)センターは対外トレーニングを段階的に再開し、引き続き中國(guó)の技術(shù)や貧困削減の経験を提供して、より多くの現(xiàn)地の人々に益が及ぶようにしている」と語(yǔ)る。

モーリタニアの地図を開くと、中國(guó)とモーリタニアの協(xié)力の成果をたくさん目にすることができる。大西洋にある中國(guó)?モーリタニア友誼港は、中國(guó)がアフリカで建設(shè)を支援したプロジェクトの中で2番目に大きな規(guī)模のプロジェクトだ。ヌアクショットから約60キロ離れた場(chǎng)所には、中國(guó)企業(yè)が建設(shè)したタニット漁港があり、それはモーリタニアには漁業(yè)専用の港がないという歴史にピリオドを打ち、漁業(yè)の生産効率が大幅に向上した。南のセネガル川流域では、中國(guó)の専門家が現(xiàn)在、米の品種改良をサポートしているほか、病蟲害対策を指導(dǎo)している。砂漠の奧地では、モーリタニア政府が現(xiàn)在、「牧畜業(yè)技術(shù)モデルセンター」を4ヶ所に設(shè)置することを計(jì)畫している。

モーリタニアの農(nóng)村発展當(dāng)局の秘書長(zhǎng)は2019年9月に視察のため寧夏回族自治區(qū)を訪れ、中國(guó)では數(shù)億人が貧困を脫卻したことに感激し、「そのような経験をもっとアフリカに提供してもらいたい。さらに多くの中國(guó)の専門家が技術(shù)を伝えてくれることを歓迎している。當(dāng)國(guó)と中國(guó)の協(xié)力は拡大するばかりで、當(dāng)國(guó)の発展の繁栄に新たな原動(dòng)力が注がれるだろう」と語(yǔ)った。（編集KN）

「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2021年2月22日