（資料寫真。撮影?耿駿宇）

このほど発表された「北京市水素燃料電池自動車用水素ステーション発展計畫（2021-25年）」は、2025年までに水素燃料電池自動車の普及臺數(shù)が累計1萬臺以上を目指すと打ち出した。上海市も最近計畫を発表し、25年に燃料電池自動車（FCV）の保有臺數(shù)が1萬臺以上になることを目指すと打ち出した。

中國自動車工業(yè)協(xié)會がまとめたデータによると、今年10月には、水素自動車の生産臺數(shù)は前年同期の4.7倍にあたる277臺に達し、販売臺數(shù)は同6.4倍にあたる301臺に達した。また1-10月の水素自動車の生産臺數(shù)は同2.8倍の2700臺、販売臺數(shù)は同2.5倍の2400臺だった。

自動車産業(yè)の中で、水素自動車はまだニッチな製品だが、ここ2年間は國の政策の後押しを受けて急速な成長を達成している。21年には水素エネルギーが第14次五カ年計畫（2021-25年）と2035年までの長期目標の綱要に正式に書き入れられた。また同年には、中國政府の5當(dāng)局が燃料電池車のモデル応用業(yè)務(wù)の開始に関する通知を通達して、北京?天津?河北、上海、広東、河北、河南の5大FCV政策支援モデル都市クラスターがおおよそ形成された?，F(xiàn)在、中國全土の20余りの省?自治區(qū)?直轄市が水素エネルギー技術(shù)変革のチャンスを積極的につかみ、水素エネルギーの発展計畫と指導(dǎo)意見を次々に発表している。

FCVの関連設(shè)備の建設(shè)も積極的に進められている。北京市の計畫では、23年までに水素ステーション37ヶ所を建設(shè)し稼働させ、25年は74ヶ所の建設(shè)?稼働を目指す。計畫?配置が合理的で、構(gòu)造が柔軟かつ多様で、安全の保証が優(yōu)先され、絶えず秩序ある調(diào)整コントロールが行なわれる水素自動車用水素供給保障システムをおおよそ構(gòu)築するという。

調(diào)査會社の天眼査傘下の天眼査データ研究院の陳倞研究員は、「水素燃料電池はエネルギー密度が高い、水素の充填速度が速い、環(huán)境に優(yōu)しいなどの優(yōu)位性があるが、リチウム電池産業(yè)と比較すると、産業(yè)チェーンはまだ初期の発展段階にとどまる。水素燃料電池の発電裝置（FCスタック）の製造コストや水素ステーションの數(shù)といった要因に制約されて、産業(yè)の規(guī)模はまだ小さい。しかし産業(yè)全體の規(guī)模拡大と技術(shù)の進歩に伴って、水素燃料電池にはリチウム電池よりも大きな將來性があると見込まれ、遠くない將來に商用分野へ大規(guī)模に進出することになるだろう」との見方を示した。（編集KS）

「人民網(wǎng)日本語版」2022年12月2日