近年、日本や韓國、米國などのアニメばかりが中國で大人気になり、中國國産のアニメ産業(yè)の今後を懸念する聲が上がっている。そんな中、ある専門家が、「中國の民間蕓術(shù)である影絵芝居『皮影戯』を使って、中國のアニメ産業(yè)を救う」ことを提案し、注目を集めている。人民日報が報じた。

民間工蕓美術(shù)と戯曲をコラボさせた「皮影戯」は、中國で最も早くからある「アニメ」ということもでき、美しい歌、人を魅了するその演技に、中國民間蕓術(shù)ナンバー1という聲もある?！钙び皯铩工摔?、中國人の造形?物語?音楽制作などの知恵が隠されており、アニメの製作にも一役買うという見方もある。例えば、顔のくま取りや服裝、聲音などは、アニメ事業(yè)の発展に直接的な資源としての価値をもたらす。中國で大ヒットした京劇仕立ての劇場用カラー長編アニメーション映畫「大暴れ孫悟空(原題：大鬧天宮)」(1961年)も、「皮影戯」のさまざまな要素を取り入れていた。

世界のアニメ界では、代表的なキャラクターを作り出そうとすると、多大の努力が必要になるが、中國には豊富な資源を誇る伝統(tǒng)蕓術(shù)があり、それを活用して少し手を加えれば、少しの労力で大きな成果を見込むことができるはずだ。「三個和尚(3人の僧侶)」や「小蝌蚪找媽媽（おたまじゃくし お母さんを探す）」など、成功したアニメの多くが中國の伝統(tǒng)蕓術(shù)を元にしており、世界でも多くの賞を獲得している。

中國のアニメ産業(yè)を発展させるためには、オリジナルを作らなくてはならず、そのリソースを「皮影戯」などの民間蕓術(shù)に求めることができる。民族的特徴のあるアニメほど、注目されるはずだ。もちろん、「皮影戯」からインスピレーションを得るというのは、何も変えずにそのままコピーするということではない。伝統(tǒng)を継承する時にも、「新しい物を作る」という考えが必要だ。日本のアニメを例にすると、他の國や民族の要素を自分達(dá)の文化リソースに変え、獨特のアニメを形作って成功している。例えば、米國のトランスフォーマーシリーズのコンボイが「ガンダム」に、中國の孫悟空が「スーパーサイヤ人」にという具合だ。日本が、さまざまな國の代表的な蕓術(shù)から、新しいものを作り出すための要素を発掘する點で長けているのは、注目に値する。

アニメは現(xiàn)代の子供に合ったものにしなければならないため、「皮影戯」のような伝統(tǒng)的なものは受けないのではないかという聲もある。しかし実際には、「皮影戯」は長い歴史を経た今も時代遅れではなく、反対にそのユーモアや素樸さを現(xiàn)代的な中國式アニメに変えることができる。昔から、老若男女問わずに人気となっていた「皮影戯」を軽視する必要は全くない。必要な要素を掘り出し、それをうまく宣伝すれば、必ず大人にも子供にも受ける作品ができるはずだ。

中國は數(shù)千年の歴史と豊富な民間蕓術(shù)を誇る。それは、豊富な資源寶庫でもある。「皮影戯」の生き生きとしたイメージやユーモア、荒々しさの中にある素樸さ、ロマンなどは、他にはない特徴だ。伝統(tǒng)の中にある文化の精華を掘り出し、中國獨特のアニメを作り出すことで、伝統(tǒng)的な「皮影戯」が光を浴び再び活力を得ることを願っている。（編集KN）

「人民網(wǎng)日本語版」2014年6月25日