名前への好感（name liking）とは、自分の名前に対してプラスの感情を持つことを指す。名前への好感から、個(gè)人の幸福感を予測できる。中國科學(xué)院心理研究所社會(huì)?工學(xué)心理學(xué)研究室副室長の蔡華検氏の研究チームは雙子の研究により、遺伝學(xué)の角度から名前への好感と幸福感の関係を考察し、名前への好感の遺伝性を初めて証明し、中國文化における幸福感も遺伝することを示した。同論文は心理學(xué)専門誌「Personality and Individual Differences」に掲載された。中國科學(xué)報(bào)が伝えた。

研究者は北京在住の304組の雙子（青少年）を?qū)澫螭苏{(diào)査を行った。そのうち一卵性雙生児、二卵性雙生児が各152組で、名前への好感と幸福感に関するアンケート用紙に各自記入させた。その結(jié)果、名前への好感の遺伝率は47％に達(dá)し、名前への好感の個(gè)人差の約半數(shù)が遺伝的な要因であることが明らかになった。特異的環(huán)境要因（生活上の重大事件）が、殘りの53％の個(gè)人差の原因となった。しかし共通の環(huán)境要因（家庭?社會(huì)?経済的地位など）は、名前への好感の個(gè)人差に大きな影響を與えなかった。

また中國人の幸福感も遺伝の影響を受けており、生活満足度、感情的幸福の遺伝率はいずれも33％となった。つまり人と人の幸福感の差の33％は、遺伝子によって決められることになる。さらなる遺伝子分析によると、名前への好感と幸福感に影響を及ぼす遺伝要因の間には関連性があり、環(huán)境要因からも強(qiáng)い影響を受けている。

名前への好感は個(gè)人の自尊心をある程度反映するため、同研究結(jié)果は自尊心にも遺伝性があることを暗示した。同研究は、名前への好感と主観的な幸福感の遺伝的?環(huán)境的基礎(chǔ)に一定の重複があることを発見した。これは名前への好感と健全な心理の関連性には先天的な基礎(chǔ)があり、その後の環(huán)境のみに左右されるとは限らないことを意味している。これらの発見は、名前への好感、幸福感、および両者の関連性に関する認(rèn)識(shí)を深めた。（編集YF）

「人民網(wǎng)日本語版」2014年7月9日