遠(yuǎn)藤史菜さん

遠(yuǎn)藤史菜さんはとりわけ目を引くような學(xué)生ではない。だがその落ち著いて靜かな物腰は、會(huì)った人に深い印象を與えずにはいられない。史菜さんのそんな人柄は、山東人の目立とうとせず內(nèi)に向かう性格と相性がいい。遠(yuǎn)く日本からやって來(lái)たというのに、山東の人々のうちにあってほとんど違和感がない。中國(guó)山東網(wǎng)が伝えた。

▽きっかけ：山東に來(lái)たのは「好きだから」

史菜さんと山東の當(dāng)初の結(jié)びつきは、2011年にさかのぼる。當(dāng)時(shí)20歳だった史菜さんは山口県立大學(xué)の2年生で、中國(guó)語(yǔ)を?qū)Wんでいた。成績(jī)優(yōu)秀だった史菜さんは、山口県立大學(xué)と協(xié)力関係にある曲阜師範(fàn)大學(xué)に派遣された。1年近くの學(xué)習(xí)を終え、史菜さんは山口県立大學(xué)に帰って大學(xué)を卒業(yè)した。最初に中國(guó)に來(lái)てから3年経った2014年、史菜さんは再び、留學(xué)生として山東省済南市に戻り、2年間の大學(xué)院生の生活を送ることになった。なぜ山東の大學(xué)院に進(jìn)もうと考えたのか。史菜さんの答えはいたってシンプルだ。山東が好きだから。山東では様々な場(chǎng)所を訪れた。曲阜や済南はもちろん、青島や臨沂、浜州などにも足を伸ばした。

▽留學(xué)：書道にまつわるラブストーリー

中華の伝統(tǒng)文化の粋を集めたと言える書道だが、現(xiàn)在では、中國(guó)人の多くにとっても日頃なかなか觸れる機(jī)會(huì)のないものとなっている。だが史菜さんは書道の大の愛好家。書道をめぐっては忘れられない戀の思い出もある。

中國(guó)に來(lái)たばかりの頃、親戚や友人から遠(yuǎn)く離れた史菜さんは、寂しさを感じていた。そんな頃に出會(huì)ったのが、曲阜師範(fàn)大學(xué)4年の男子學(xué)生。交流を重ねるうち、自然と好き合うようになった。この男子學(xué)生は卒業(yè)後、曲阜で書道塾を開いたが、史菜さんは「女將さん」と生徒という二重の身分で書道塾の商売にかかわることになった。クラスの生徒はほとんどが小中高生。史菜さんという外國(guó)のお姉さんを迎えて、クラスの雰囲気は和んだ?！袱撙螭胜纤饯鈬?guó)人だと知って親切にしてくれた。私も楽しかった」。何の心配もなかったような當(dāng)時(shí)は、史菜さんにとって忘れがたい思い出だ。