「中國が南スーダン問題の調(diào)停を行うのは、石油権益のためか？」これは先日アフリカを訪問した王毅外交部長（外相）が報道陣から投げかけられた質(zhì)問だ。王部長は「中國はスーダンおよび南スーダンと石油分野で良好な協(xié)力関係にあり、これは雙方にとってプラスだ。だが戦火戦亂が石油産業(yè)に波及すれば、最初に影響を受けるのはスーダンおよび南スーダンの人々であり、中國にとっても當(dāng)然これは望まぬ事態(tài)だ。中國が南スーダン問題の調(diào)停を行うのは、責(zé)任ある大國としての責(zé)任と義務(wù)を引き受ける行動に他ならず、中國一國の利益のためではない」と率直に指摘した。（文：華益文?國際問題専門家。人民日報海外版コラム「望海樓」掲載）

　石油協(xié)力を行う遙か前から、中國とアフリカは様々な分野で協(xié)力を展開してきた。中國の対外援助において対アフリカ援助は大きな比重を占め、主に農(nóng)業(yè)、教育、醫(yī)療、衛(wèi)生、社會インフラなど民生分野に用いられてきた。衛(wèi)生分野だけでも、中國は50年余りでアフリカに醫(yī)療チーム50組余りを派遣し、病院68軒、マラリア対策センター30カ所の建設(shè)を援助しており、アフリカで長期間活動した醫(yī)療従事者は4000人余りに上る。西アフリカ諸國でエボラ出血熱の感染が拡大すると、中國は関係國に相次いで4回の援助を行い、対象國は13カ國におよび、援助総額は7億5000萬人民元（１元は約19.1円）に達した。また、チャーター機で感染國に防疫物資を迅速に輸送し、感染癥衛(wèi)生防疫チームと軍事醫(yī)療?看護者を派遣した。こうした行動はいずれも、アフリカの差し迫った必要に迅速に対応する責(zé)任ある大國としての行動だ。

　中國の対アフリカ経済?貿(mào)易協(xié)力は21世紀(jì)に入って長足の発展を遂げた。各國の対アフリカ関係において抜きん出た存在と言える。當(dāng)然これは西側(cè)諸國を中心とする一部の國の世論の猜疑や誤解、さらには誹謗も招いた。こうした中、中國に貼られたレッテルが「新植民地主義」だ。中國とアフリカの経済?貿(mào)易協(xié)力は本質(zhì)的に互恵?ウィンウィンであり、近年の中國とアフリカ諸國とのエネルギー資源分野の協(xié)力も國際市場の法則とルールに完全に従った正常な貿(mào)易?投資行為だ。アフリカでの資源?エネルギー分野の開発と貿(mào)易において、西側(cè)諸國と比べると中國は新參者であり、中國は內(nèi)政に干渉せず、政治的條件をつけない対アフリカ経済?貿(mào)易?投資?援助政策を遂行しているという點が大きな違いだ。アフリカで資源を略奪していると中國を非難し、「新植民地主義」のレッテルを貼るのは筋が通らない。