米國が國際貿易制度の改革を深化して、より多くの利益を得ようとすること自體は過度に避難すべきものでもない。だが米國はかつては國際制度のイニシアティブを取るのに長けていたが、現在では米國とアジア、米國と歐州の地域を跨ぐ制度を推進することしかできず、さらには選択的加盟國制まで採用している。いわゆる國際體制を形作り、リードする米國の能力は明らかに低下していると言わざるを得ない。米側は自らが過去に推し進めた世界貿易體制で損をしたと考えているため、新たに別のものを構築し、中國などを排除するやり方で、事実上排他性を備える新たな地域を跨ぐ貿易メカニズムを構築することを望んでいる。
積極的にルールや制度を定め、世界の経済?貿易?金融體制を形作ったかつての米國の姿がそこにないのは明らかだ。米國は全世界的範囲でより自由かつ公正な、あまねく広がる國際體制の構築を推し進める力が、すでに自國にはないと考えている。その代わりに、近視眼的なルールを定め、自國など少數の國を含む一つか二つの新貿易體制を構築することしかできない。この體制はWTOと共存するが、國際貿易は斷片化へと向かうだろう。米國など一部先進國と多數の発展途上國との摩擦は深まるし、途上國間の経済?貿易利益にひびが入ることすら考えられる。將來の世界がこうした方向へ向かうのが、より自由で、より公正なことだとは言い難い。(編集NA)
「人民網日本語版」2015年1月22日
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