ある休みの日、気晴らしに河口湖までドライブに行った。近頃ずっと落ち込んでいた彼女に気分転換させたかったし、一度ちゃんと話もしたかったからだ。自分は何か気に障ることでもしたのかと、妻に最近落ち込んでいた理由を?qū)い亭俊?/p>
すると、しばらく口ごもっていた妻はやっとその理由を話してくれた。
「本當(dāng)は、ずっと前からあなたと話をしたかった。でも、毎日仕事で頑張ってるあなたを見てると、迷惑はかけられないと思った。あなたは日本人じゃないし、もし変にとられたら、プライドが傷ついちゃうんじゃないかって?!埂笟荬摔筏胜い?、遠(yuǎn)慮しないで言って」と私が言うと、妻はやっと口を開いた。
「あなたたち中國の男性ってすごく身勝手だと思わない?會社で十分仕事をしているのに、家に帰って私がやるべきことにまで手を出して、仕事を奪われた私は存在価値がないのも同然よ。特に、私の友達(dá)が遊びに來るとき、いつも以上にアピールしようとするあなたは、料理を作るわ、食卓の支度をするわ、まるで私は何もできないみたいじゃない。友達(dá)の前で恥ずかしくて、引け目を感じてしまうわ。私も達(dá)成感がほしいの!」
え???まさか日本の女性がそんなふうに考えているとは!中國人女性から見れば、家事に熱心で優(yōu)しい夫は、まさに夫の鑑、それが日本人女性の目には逆に映っているなんて!それから、私はできるだけ日本人男性のように、毎日の仕事が終わると、まず同僚や友達(dá)を呼んでどこかで一杯飲み、帰宅すると、ソファーで橫になって、新聞を読みながら、お茶を飲み、快適な生活を存分に楽しむようになった。その「亭主関白」ぶりと言ったらありゃしない。妻の様子は?至れり盡くせりで、いかにも幸せそうに家事に沒頭していた。
しかし、このような日々が長く続くと、嫌気がさしてきた。同僚との飲み會で頭が痛くなるほど飲まされるのが嫌で、口実を作って家に帰ったら、自慢の料理に腕を振るった妻から、お壽司、刺身、焼き魚を毎日のように出され、もううんざりした。それで、妻が出かけて家にいないすきを見て、廚房に入り込んで、好きな中國料理を作って、自分のひと時(shí)を満喫するようになった。これこそ「生活」なのだ!
![]() | ![]() |
このウェブサイトの著作権は人民日報(bào)社にあります。
掲載された記事、寫真の無斷転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257、080-5077-8156 北京 (010) 6536-8386