「1ベルト、1ロード」（シルクロード経済ベルト、21世紀(jì)海上シルクロード）の旗艦プロジェクトである「中國(guó)?パキスタン経済回廊」の建設(shè)も進(jìn)められている。建設(shè)の重心はインド洋に面したグワーダル港で、地理的に中東に近く、將來は中國(guó)に通じる高速道路、鉄道路線、石油?天然ガスパイプラインが建設(shè)される見込みだ。

また中國(guó)とロシア、中央アジア諸國(guó)は、石油?天然ガス資源の開発やパイプライン輸送をめぐる多くの重要プロジェクトに調(diào)印しており、これは実際、中國(guó)のエネルギー供給源をより多元化することにつながる。

だが中國(guó)の石油の安全保障を確実なものにするための最も根本なことは、おそらく次の3點(diǎn)だ。第一に、中國(guó)國(guó)內(nèi)で新たにエネルギーが発見されるかどうかという點(diǎn)だ。米國(guó)が「輸入世界一」の看板を下ろした最大の原因は、米國(guó)で新たにエネルギーが発見されたからだ。特にシェールガスやシェールオイルといった「エネルギーの革命」と呼ばれるエネルギーが大量に採(cǎi)掘されるようになったからだ。米國(guó)はここから巨額の利益を上げただけでなく、米國(guó)のエネルギーの安全保障のレベルを極限まで高めることができた。

第二に、國(guó)際市場(chǎng)の供給をできるかぎり保証するにはどうしらよいかという點(diǎn)だ。そのためには巨大な戦略的石油備蓄庫(kù)を建設(shè)する必要がある。米國(guó)の戦略的石油備蓄は150日分あり、世界の標(biāo)準(zhǔn)は90日分だが、中國(guó)は60～70日分とみられている?，F(xiàn)在、原油価格は上昇しているが、それでも歴史的にみれば低水準(zhǔn)にある。備蓄庫(kù)の建設(shè)を加速させ、石油備蓄の増加を加速させることが、今なお急務(wù)といえる。

第三に、より環(huán)境にやさしく石油を使用できるかどうかという點(diǎn)だ。中國(guó)のディーゼルオイルやガソリンは値段が安くないにも関わらず、品質(zhì)の點(diǎn)で歐米の製品にかなり劣っており、汚染もより深刻であることは否定できない。石油製品をより環(huán)境にやさしく使用し、代替エネルギーを見つけ、二酸化炭素（CO2）や煙霧の排出をできる限り少なくすることは、地球の気候に影響するだけでなく、私たち自身の生活の質(zhì)にも関わることだ。

石油は最も重要な大口商品であり、戦略物資であり、原油価格は目下低迷している。中國(guó)にとってこれは千載一遇のチャンスだ。とはいえ、世界一の石油輸入國(guó)になった中國(guó)が抱えるリスクは大きく、エネルギー問題をめぐる長(zhǎng)期的な計(jì)畫がぜひとも必要になる。（編集KS）

「人民網(wǎng)日本語版」2015年5月15日