動物界において、オスは求愛時に複雑な性的信號を出す(カエルや鳥の鳴き聲など)。中國人科學者の最新の研究によると、メスの性的信號に対する識別能力は、動物性信號の複雑性の進化を促す原動力の一つであることが分かった。新華社が伝えた。
中國科學院成都生物研究所研究員の崔建國氏らによるこの研究成果は、米國でこのほど出版された學術誌に掲載された。研究結果によると、動物性信號は進化の際に、ウェーバーの法則の制限を受けない。
ウェーバーの法則によると、刺激の力の差が一定の比率に達しなければ、差の感覚が生まれることはない。カエルの一種「Rana dauchina」を例とすると、メスは鳴き聲の音節(jié)が多いオスを選びたがる。メスの選択という圧力を受け、オスの鳴き聲の音節(jié)が増加した。しかし一定の程度まで達すると、ウェーバーの法則による制限を受け、メスが音節(jié)の差を區(qū)別しにくくなる。
崔氏が率いる研究チームは研究により、Rana dauchinaが音節(jié)間の音程を高くするという特徴を利用し、ウェーバーの法則を克服し、メスの鳴き聲の音節(jié)に対する識別能力を高めたことを発見した。
実験結果によると、メスのRana dauchinaの性的信號を區(qū)別する能力により、オスの鳴き聲は単一モデル(音節(jié)を増やす)から複數モデルの信號(音節(jié)を増やすと同時に、音節(jié)間の音程を高める)に進化した。メスの信號を區(qū)別する能力の制限により、オスの鳴き聲の進化は、長さから複雑さへと変わった。(編集YF)
「人民網日本語版」2016年4月8日
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