混元獣の化石（寫真は中國科學(xué)院古脊椎動物?古人類研究所が提供）。

中國人科學(xué)者は內(nèi)モンゴル自治區(qū)で発見した今から約1億2600萬年前の哺乳類の化石を「混元獣」と名付け、かつ混元獣が人類などの有胎盤類の哺乳類の古い祖先にあたるとしている。これまでカンガルーなどの有袋類の哺乳類の祖先は、混元獣と同屬のシノデルフィスと考えられていた。新たな研究は、有袋類がアジアを起源とするという結(jié)論を揺るがしており、世界的に有名な學(xué)術(shù)誌「ネイチャー」（電子版）は北京時間14日にこの成果を発表した。新華社が伝えた。

中國科學(xué)院生物進(jìn)化?環(huán)境卓越革新センターが発表した情報によると、同センターの科學(xué)研究チームは雲(yún)南大學(xué)の畢順東教授と協(xié)力し、現(xiàn)在までに見つかっている化石の中で保存狀態(tài)が最高の初期白亜型哺乳類の化石を研究した。それにより混元獣が真獣下綱（有胎盤類及びその祖先）の早期の類型であり、その発育には真獣下綱と後獣下綱（有袋類及びその祖先）が混合した特徴を備えていることを発見した。

胎盤類と有袋類は哺乳類の種の99％を占める。その起源がどこからきて、いつ分化したのかは、哺乳類の進(jìn)化の研究における重要な科學(xué)的問題だ?？茖W(xué)研究者は、「この研究結(jié)果には重大な科學(xué)的意義がある。中國の有袋類が真獣類に屬するという新たな結(jié)論は、アジアが有袋類の起源ではないことを示しうる」と指摘した。現(xiàn)時點で最も古い有袋類の化石は、北米で発見された1億1000萬年前のデルタテリディウムとなっている。

混元獣の化石は內(nèi)モンゴル自治區(qū)寧城県の義県組下部地層で見つかった。これは今から1億2600萬年前の熱河生物群の哺乳類となる。この20年間で中國東北地區(qū)の熱河生物群では120屬?種以上の脊椎動物の化石が見つかっている。新たに見つかった混元獣は保存狀態(tài)が良好で、その構(gòu)造は極めて精巧となっている。研究者は高精度CTスキャン技術(shù)を利用し、巖に埋まった狀態(tài)の化石の骨格をデジタル化?3D再構(gòu)築し、すべての骨の形態(tài)的特徴をほぼ復(fù)元した。これを踏まえた上で研究チームは3年間をかけて、56の古代哺乳類分類単元と、400以上の形態(tài)學(xué)的特徴を備えた大型データバンクを構(gòu)築し、古代哺乳類の系統(tǒng)樹を確立した。（編集YF）

「人民網(wǎng)日本語版」2018年6月15日