人民網(wǎng)ではこのほど、「AI時(shí)代の外國(guó)語教育 その苦悩と模索」をテーマとする小野寺健氏による連載をスタート。小野寺健氏は特定非営利活動(dòng)法人日中友好市民倶楽部の理事長(zhǎng)を務(wù)めるほか、長(zhǎng)年にわたり數(shù)多くの中國(guó)の大學(xué)で日本に関する教育指導(dǎo)を行い、「淮安市5.1労働栄譽(yù)賞」や「第二回野村AWARD」、「中國(guó)日語教育特別感謝賞」などを受賞しているほか、人民日?qǐng)?bào)海外版では「中日友好民間大使」として紹介されている。

第八章 AI時(shí)代の到來により劇的に変わること

AI(人工知能）とIoT(モノのインターネット)時(shí)代の到來は、AI導(dǎo)入のコストと人材のコストとの綱引きが続くことになる。優(yōu)秀な人材の育成には、相當(dāng)な時(shí)間が掛かるが、AIの開発は各國(guó)が総力を挙げて取り組んでおり、少數(shù)言語を除いた主要言語について言えば、想定以上の速さで、開発と改良が進(jìn)むとみられている。

また、特定の言語に特化したAIは、修士課程レベルの言語能力を備えていると言われ、學(xué)習(xí)能力が高いAIの特性を活かして更に蓄積を重ねれば、博士課程レベルに到達(dá)することも、時(shí)間の問題だとみられている。

そして、これを裏付けるように、國(guó)際會(huì)議や國(guó)際シンポジウムでは、同時(shí)通訳ブースに通訳者が鎮(zhèn)座する光景は消え去り、スマホやアイパッドを手にした參加者が、互いの言語を気にすることなく議論を進(jìn)めており、會(huì)議も支障なく運(yùn)営されている。

なお、この様な傾向は、加速することはあっても、停滯と後戻りは、期待出來ないだろう。

したがって、先見の明の高い有力大學(xué)では、以前の花形とされる翻訳と同時(shí)通訳の修士課程の募集を停止する等、大學(xué)間の狀況認(rèn)識(shí)と格差は、更に拡がりを深めている。

そこで、門外漢とも言える筆者が、敢えて筆を取ったのは、この様な狀況と問題意識(shí)を、日本語教育界のみならず外國(guó)語教育全體の問題として捉え、関係者の叡知を結(jié)集して、社會(huì)の要請(qǐng)に応えることが、先の見えない社會(huì)へと旅立つ學(xué)生への責(zé)務(wù)と考えたからだ。

そして、その対応策としては、人とモノが國(guó)境を越えて移動(dòng)するグローバル社會(huì)とAI時(shí)代の教育は、新たな価値を創(chuàng)造することに、意義を見出すので、學(xué)問の垣根を超えて、學(xué)際的な分野の開拓が、光明を齎すと考えている。

また、暴論ではあるが、技術(shù)革新を嗜好の変化と置き換えれば、大量消費(fèi)、大量販売の廉価なビール事業(yè)から、一定の年月と技術(shù)を要するウヰスキー事業(yè)への転換と、捉えることも出來るだろう。

なお、利潤(rùn)率の劇的な増加は、社會(huì)貢獻(xiàn)度の高まりと読み替え、市場(chǎng)は日本のみならず、世界へと拡大するので、日本語教育の魅力は、一層高まるだろう。

【翻訳機(jī)あれこれ】小型?高機(jī)能化が進(jìn)む音聲翻訳機(jī)の代表例は、ソースネクストが九月に発売した「ボケトークW」と、イヤホン型として話題を集める合同會(huì)社アスタイルの「Two Bow」。そして、前者は、言語の組み合わせによって、クラウド上の複數(shù)の翻訳エンジンの中から最適なエンジンを使用するため、翻訳精度が高いとされ、後者は、マイクロソフト社の翻訳エンジンを採(cǎi)用して、ディープニュートラルネットワークを活用することで、より現(xiàn)実的で正確な翻訳を可能にしている。 

「人民網(wǎng)日本語版」2019年3月20日