埼玉県川口市西川口の中華料理店が並ぶ通りで四川料理の麻辣燙（ピリ辛風(fēng)味の煮込み料理）を販売する店の店長である唐雅さんがしている「ゴミ拾いボランティア」が話題となり、多くの日本人から感謝の手紙が寄せられているほか、NHKなどのテレビ局も彼女のことを取り上げている。

中國浙江省出身の唐さんは、西川口で麻辣燙の店を経営している。近年、観光客が激増しているのを背景に、西川口の街中はゴミが増え、それが問題となっている。それを見た唐さんは、その悪いイメージを払拭しようと、ゴミ拾いを始めた。

ゴミ拾いを始めた當(dāng)初は１人で黙々とごみを拾っていたものの、単なる売名行為ではないかという目で見られることもあったという。しかし唐さんはそうした見方を気にも留めずごみ拾いを続けた。1年ほど経つと、がんばり続ける唐さんの姿に多くの人が心を動かされ、地元で同じく中華料理店を経営する華人や日本人も次々とごみ拾い活動に參加するようになったという。

その後ゴミ拾い活動がますます多くの人に評価されるようになり、唐さんはゴミ拾いチームを「西川口ピカピカ隊」と命名。さらに、パンダがデザインされたマスクがそのチームのシンボルとなった。

「ピカピカ隊」は、雨が降っても風(fēng)が吹いても毎週土曜日には必ずゴミ拾いをし、街の美しい環(huán)境づくりに貢獻(xiàn)している。中國人にとって最も重要なイベントで、ほとんどが帰省して家族と過ごす春節(jié)（舊正月）にも、「ピカピカ隊」は休むことなく、各中華料理店と協(xié)力してゴミ拾いをしている。

こうした努力が実り、地元の日本人も次第に「中國人もマナーの良い人々だ」と感じるようになり、中國人に対するイメージも少しずつ変わってきている。

観光客らも、ゴミ拾い活動を見て「ありがとう」や「お疲れ様」と聲をかけるなど稱賛の聲を寄せている。今では西川口の中華料理店が並ぶ通りの環(huán)境も大きく改善した。

それだけでなく日本の多くの保護(hù)者も子供を連れてゴミ拾いに參加するようになっており、「子供の教育にもいい」と評判に。唐さんによると、ゴミ拾いには多くの中國人の子供も參加している。「子供たちが自信をつけ、中國人として自信をもって日本に根ざすための助けになっている」と唐さん。（編集KN）

「人民網(wǎng)日本語版」2019年4月19日