東アジアのマンションが密集して建ち並んだ都市環(huán)境の中で、日本は「特別なグループ」に屬するといえる。日本の多くの地域では高くそびえ立つマンション群が見(jiàn)られず、それに代わるのが「一戸建て」と呼ばれる獨(dú)立した住宅だ。新華網(wǎng)が伝えた。

ここ10數(shù)年間、日本の持ち家率は60％前後を保ち、個(gè)人の持ち家の中心は一戸建て住宅だ。獨(dú)立した建物、庭があって芝生がある生活が、多くの中國(guó)人が最初にイメージする日本人の暮らしだ。

日本人はなぜ一戸建てを好むのか。

▽豊かになるために、まず家を建てる

1950年代初期、日本では「住宅金融公庫(kù)法」と「公営住宅法」が相次いで公布され、厳しい経済狀況にありながら住宅問(wèn)題の解決に乗り出した。

「公営住宅法」は資金のない國(guó)民に政府が賃貸住宅を提供すると規(guī)定。日本政府は予算を支出して日本獨(dú)特の安価な賃貸住宅の建設(shè)を急ピッチで進(jìn)めた。より重要なのは「住宅金融公庫(kù)法」で、政府が金融公庫(kù)を設(shè)立し、手元に余裕のある國(guó)民にローンを提供し、住宅建設(shè)を後押ししたことだ。それから數(shù)十年にわたり、この法律は日本の持ち家率を引き上げ、小規(guī)模な一戸建てが國(guó)土の上にどんどん建つようになった。

60年代に入ると、日本経済が高度成長(zhǎng)期に入り、鉄鋼建築材料の生産量なども増加を続けた。手元にゆとりのある日本人はついに住居環(huán)境のレベル向上をはかるようになった。日本政府が65年に打ち出した「住宅建設(shè)5カ年計(jì)畫(huà)」は、「1家に1戸、1人に1室」を提唱し、公営賃貸住宅を建設(shè)すると同時(shí)に、一戸建ても建設(shè)すべきとした。

獨(dú)立した一戸建てが住宅政策の支援の重點(diǎn)だった。そのため日本では地方住宅供給公社という機(jī)関も設(shè)立され、大量の資金が充てられて住宅建設(shè)の責(zé)任を擔(dān)うことになった。これ以降、一戸建てが日本の個(gè)人所有住宅の代名詞になった。

一戸建てはあちこちに建てられ、都市近郊から中心部に向かって広がり、第二次世界大戦で荒廃した土地が大規(guī)模な住宅地に変わった。あらゆる土地に家が建ち、東京などの大都市では土地不足問(wèn)題がみられるようになった。

▽人口が多く土地は少ないのに一戸建て志向

70年代末には、日本の人口はすでに1億1600萬(wàn)人に達(dá)し、日本社會(huì)には「全ての人が一戸建てに住んだら、日本全體が土地不足の危機(jī)に陥る」との懸念が広がった。人口の爆発的増加と土地不足を憂(yōu)う論調(diào)が各メディアを賑わし、こうした不安感は不動(dòng)産市場(chǎng)で「早く買(mǎi)って、早くもうけよう」とする投機(jī)心理をあおり、不動(dòng)産価格は高騰して、「バブル経済」が出現(xiàn)した。