金漆九龍の扁額「紫気東來(lái)」

瀋陽(yáng)故宮博物館は20日、「最も愛(ài)されている文化財(cái)」3點(diǎn)の選考結(jié)果を発表した。選出された3點(diǎn)とは、清朝第2代皇帝ホンタイジ自身が使用していた鹿角の椅子、清朝金漆九龍の扁額「紫気東來(lái)」、清朝乾隆年間に作られた七寶細(xì)工の「甪端（ろくたん、神獣の一種）」。中國(guó)新聞網(wǎng)が伝えた。

今回の選出活動(dòng)は、今年3月7日にスタートした。候補(bǔ)となった100點(diǎn)の文化財(cái)の中から、一般市民が自分の最も好きな文化財(cái)を選び、オンラインで投票した。獲得票數(shù)が最も多かった文化財(cái)トップ3が、「最も愛(ài)されている瀋陽(yáng)故宮の文化財(cái)3點(diǎn)」に選出された。瀋陽(yáng)故宮の選出活動(dòng)期間中の累計(jì)來(lái)館者數(shù)は延べ58萬(wàn)人を上回り、「博物館の奧深くにしまい込まれて人目に觸れなかった」文化財(cái)の多くが、人々によく知られるようになっただけではなく、瀋陽(yáng)故宮の獨(dú)特な文化的価値と文化的魅力も示されることになった。

この文化財(cái)3點(diǎn)のうち、「世にも珍しい貴重品」である「清朝第2代皇帝ホンタイジ自身が使用した鹿角の椅子」は、ホンタイジが自ら狩猟でとらえた雄ジカの角で造られたもの。清朝金漆九龍の扁額「紫気東來(lái)」は乾隆帝直筆の行書(shū)で、瀋陽(yáng)故宮鳳凰樓正門(mén)に最近改めて掛けられ、建物と扁額が両方揃った本來(lái)の姿がよみがえった。清朝乾隆年間に作られた七寶細(xì)工の甪端は清乾隆宮殿に展示されている品で、実用の器であり、ずんぐりした身體からまっすぐな四肢が伸びており、溫和な顔つきと艶やかな色彩が加わって、めでたさが醸し出されている。

瀋陽(yáng)故宮博物館の李聲能館長(zhǎng)は、「文化財(cái)?博物の美しさは、大事にしまい込んで人目に觸れないようにするべきものではない。高尚すぎて理解できないと感じさせるようなものではなく、人々に知られ、愛(ài)されなければならない。これら3點(diǎn)の文化財(cái)は、瀋陽(yáng)故宮の特色と瀋陽(yáng)の風(fēng)情を十分に體現(xiàn)しており、めでたさや素晴らしさ、多くの祝福を意味しており、選出の目的に適っている」とコメントした。

瀋陽(yáng)市文化観光?テレビラジオ局の関蓉暉局長(zhǎng)は、「この3點(diǎn)の文化財(cái)という資源を上手に生かし、活用し、人気を盛り上げていかなければならない。その魅力を深く掘り下げ、一連の文化クリエイティブ商品を企畫(huà)?開(kāi)発することで、より多くの國(guó)內(nèi)外観光客が瀋陽(yáng)を訪れて故宮を見(jiàn)學(xué)し、3點(diǎn)の文化財(cái)を見(jiàn)るようにすることが必要だ。文化クリエイティブ商品を媒體として、瀋陽(yáng)故宮文化財(cái)のストーリーを紹介し、『文化財(cái)に命を吹き込む』べきだ」と指摘した。（編集KM）

「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2019年6月24日