2012年末、動(dòng)脈影さんは陝西歴史博物館の「鴛鴦蓮瓣紋金碗」の寫真をアップした。二層になったハスの花びらの形狀、碗のなかに精密に彫刻された花芯、碗の外側(cè)と底に細(xì)やかに描かれたキツネやウサギ、キバノロ、シカ、オウム、オシドリなどの動(dòng)物、華麗な唐草模様の裝飾を捉えた寫真は多くのネットユーザーに転載され、好評を博した。その後、動(dòng)脈影さんは自分が博物館で撮影した寫真を微博でよく発表するようになり、寫真に引きつけられて、フォロワーの數(shù)もますます増えていった。

博物館で撮影をする場合、動(dòng)脈影さんには普段特に決まりきった手順はない。何度も行ったりよく訪問したりする博物館についてはすっかり熟知しており、「ほかの人より細(xì)かい部分に注目しているんだろうと思う。だからよく見て、自分が引きつけられるところが見つかったらそれを撮っている」と話す。

Q＆Aサイトの知乎に上げられた「文化財(cái)カメラマンの動(dòng)脈影をどう評価するか？」という質(zhì)問に対し、「いいね！」の數(shù)が多かった回答は「寫真の撮り方が上手いというのも確かにあるが、彼を評価する主な理由は、博物館の文化財(cái)鑑賞を粘り強(qiáng)く続けていることだ」というものだった。

文化財(cái)の寫真撮影で有名になったため、動(dòng)脈影さんは多くの博物館からアプリや展覧會用の寫真を撮ってもらえないかという依頼をよく受ける。今年1月には大同市博物館を訪ね、撮影した星空や大海原のような「北魏 藍(lán)色半球形玻璃泡」の寫真は多くのネットユーザーから賞賛された。

今、文化財(cái)と人々との距離はますます近づき、博物館めぐりは新たなトレンドになっている。動(dòng)脈影さんの寫真には、「あなたの寫真を見て、この博物館に行ってみた」というネットユーザーのコメントがよく寄せられる。ほかにも、「こんなにたくさんの素晴らしい文化財(cái)を見せてくれてありがとう」とコメントしている中學(xué)生ネットユーザーもいる。（編集AK）

「人民網(wǎng)日本語版」2019年7月30日