3月28日に出水期に入ってから、中國の南方地域で深刻な水害が発生している。特に6月以降、西南地域から長江中?下流地域にかけて深刻な水害が発生し、洪水対策では非常に厳しい情勢となっている。
その一方で、出水期に入ってからの中國全土の水害被災(zāi)者は過去5年間の同期と比べ9%減少している。死者?行方不明者は51%減、家屋倒壊は70%減、直接的経済損失は13%減。主要被災(zāi)指標(biāo)?データが低下した裏には、近年の中國の洪水対策?災(zāi)害救助設(shè)備の進(jìn)歩、能力の向上があった。
◆モニタリングの強(qiáng)力な道具
1.ドローン
いち早く被災(zāi)地のリアルタイムの狀況を把握することが、緊急災(zāi)害救助活動のスピーディーな方針決定、展開の前提條件だ。ドローンは柔軟で機(jī)動性の高い飛行性能、効率的でスムーズな映像伝送能力により、人がたどり著けないエリアのモニタリング活動の最良の選択肢になっている。各?。ㄗ灾螀^(qū)?直轄市)は現(xiàn)在いずれも、洪水?臺風(fēng)対策でドローンを大規(guī)模に活用している。
湖南省は現(xiàn)在、ドローンを使い洞庭湖の洪水対策検査を行っている。このドローンの遠(yuǎn)隔操作距離は15キロで、高度200メートルから地上の草木を鮮明に寫す超高畫質(zhì)カメラを搭載している。このドローンは1分で十?dāng)?shù)キロ巡航できるが、従來の船による巡航ならば約30分かかった。
救命器具を投下するドローン。(ソース:江西省消防救援総隊)
ドローンはモニタリングし警報を出すほか、救命器具を投下でき、後続の船による救助の貴重な時間を稼ぐ。
2.北斗高精度土砂災(zāi)害モニタリング警戒システム
湖南省常徳市石門県の雷家山で6日午後、大規(guī)模な山崩れが突如発生した。瞬時にして約300萬立方メートルが崩れた。幸いにも、山崩れ発生前に北斗高精度土砂災(zāi)害モニタリング警戒システムが警報を出し、すべての人が速やかに避難していた。
3.GRAPESエリアデータ予報システム
中央気象臺の陳濤首席予報士によると、大雨は災(zāi)害を引き起こす一歩目で、中小の河川の洪水、山津波、土石流、都市部及び畑の冠水といった多くの二次災(zāi)害は、大雨との関連性が高い。
中國気象局が獨自開発したGRAPESエリアデータ予報システムはアップグレード後、分解能3キロの3時間間隔のスピーディーな循環(huán)同化予報を?qū)g現(xiàn)した。短時間內(nèi)の予報業(yè)務(wù)能力を一層高め、局地的な活発な対流活動、特に災(zāi)害を引き起こす異常気象のデータ予報の需要を満たす。