雲(yún)南省南西部にある騰衝市は、昔から西南エリアの國境地域における重要な町で、地理學(xué)者の徐霞客氏は、「はるか遠(yuǎn)くある國境地域の第一城」と表現(xiàn)している。人民網(wǎng)が報(bào)じた。

世界につながる貿(mào)易の道

騰衝市內(nèi)の和順古鎮(zhèn)は、雲(yún)南省で有名な「僑郷」と呼ばれる帰國華僑やその家族が多い地域だ。ここ600年の間に、中原文化や西洋文化、南詔文化、國境地域文化がそこで融合し、化學(xué)変化を起こしてきた。そして、獨(dú)特の「僑郷文化」や「キャラバン文化」が形成されてきた。

西南エリアのシルクロードを通して、「キャラバン」は、古代中國のシルクや陶磁器、鉄器、食塩、茶葉などを西洋諸國へと運(yùn)んだ。また、アジアや歐州のヒスイや寶石、香料などが中國國內(nèi)へとどんどん運(yùn)ばれてきた。

2000年以上にわたって、比較的早い時(shí)期から開放と開発された騰衝はシルクロードにおいて重要な関所となった?，F(xiàn)在、騰衝市出身の華僑?華人35萬人が、世界の23ヶ國?地域に住んでいる。

啓発を與え心を明るく照らす「極地の燈臺(tái)」

和順図書館は、騰衝市の文化の源泉で、昔から今に至るまで、古鎮(zhèn)の「ニュース発表センター」となり、現(xiàn)地の人々から親しみを込めて「極地の燈臺(tái)」と呼ばれてきた。

和順図書館（撮影?蘇纓翔）。

人口わずか6000人ほどの順古鎮(zhèn)の図書館には10萬冊(cè)以上の本があり、読みやすい大衆(zhòng)的な文學(xué)作品だけでなく、科學(xué)図書から參考図書、さらには木版畫での糸とじの古本2萬冊(cè)以上や、21世紀(jì)初めに出版された図書などが並んでいる。

和順古鎮(zhèn)とは40キロほど離れた固?hào)|鎮(zhèn)では、今でも影絵が演じられ、その聲と音楽が村中に響き渡っている。

多くの人に愛されるヒスイ加工の先駆者

ヒスイは、騰衝市の人々にとっては寶石。ミャンマーのカチン州にはヒスイ鉱山があり、その商業(yè)的価値を最も早くに見つけたのは、騰衝の人だった。騰衝の人々はヒスイ加工の先駆者となり、その歴史は600年に及ぶ。

現(xiàn)在、ヒスイや玉の彫刻品産業(yè)は、騰衝市の経済、社會(huì)の発展を牽引しており、同市のうつくしい文化的代名詞ともなっている。

ヒスイの見分け方を外國人に説明する玉の彫刻品職人?楊樹明さん（撮影?向星権）。

天と人を一つにする美しい生態(tài)環(huán)境

騰衝市の北海濕地保護(hù)區(qū)には重點(diǎn)保護(hù)動(dòng)物に指定されているセイケイ、國家重點(diǎn)一級(jí)保護(hù)動(dòng)物のイヌワシ、國家一級(jí)重點(diǎn)保護(hù)野生植物のジュンサイなど、たくさんの貴重な動(dòng)植物が生息している。それら珍しい鳥や美しい花が、北海濕地の多様な生態(tài)環(huán)境を形成している。

セイケイ（撮影? 周雨）。

また騰衝市には、豊富な地質(zhì)資源もある。同市はユーラシアプレートとインドプレートが交わる場(chǎng)所に位置し、二つのプレートが移動(dòng)し、ぶつかり合う中で、同市は世界でも珍しい火山と地?zé)幛泊妞工氲湫偷膜实赜颏趣胜盲皮い搿?/span>

厳しい大自然の営みにより、非常に珍しい地質(zhì)的奇観も形成されている。中でも最も代表的なのは、日中問わず、水が沸騰していて、1年中水蒸気が上がっている「大滾鍋」で、その直徑は約3メートル、水深は1.5メートル、水溫96.6度に達(dá)する。（編集KN）

「人民網(wǎng)日本語版」2021年1月8日