「35歳＋」が直面する就職の難しさは、目下の経済構(gòu)造やモデル転換の発展レベルに直接関わることでもある。

湖南大學(xué)工商管理學(xué)院の朱國(guó)■（王へんに韋）教授は、「現(xiàn)在、かなりの數(shù)の企業(yè)は発展運(yùn)営モデルがどこも似たり寄ったりで、業(yè)界內(nèi)の競(jìng)爭(zhēng)が激しい。経験値と技術(shù)力が高く、仕事の強(qiáng)度が低い労働力にはあまりニーズがない。人口ボーナスが引き続き有効な狀況では、企業(yè)はおのずと労働時(shí)間がより長(zhǎng)く、給與への期待がより低い若年の従業(yè)員を高齢の従業(yè)員に代えようとするだろう?！呵啻氦违堠`ナス』が求職活動(dòng)でもつ優(yōu)位性はもはや爭(zhēng)えない事実だ」と述べた。

國(guó)務(wù)院発展研究センターが1月に発表した報(bào)告書によると、2020年2-9月に就職情報(bào)サイトの智聯(lián)招聘のプラットフォームに履歴書を送った35-49歳の中年の求職者は、前年同期比で13.5％増加し、増加率は35歳未満（7.3％）の約2倍だった。アンケート調(diào)査では、35歳以上の求職者のうち、半數(shù)近くが「収入が減って、中?高所得層から低所得層へ転落した」と答えたという。

取材を受けた多くの人が、一様に「仕方ない」と言う?！溉摔嫌肋h(yuǎn)に若者でいることはできないが、若い人は常にいる。25歳の人が35歳の人と同じことをすればその人は『人的資源』になり、35歳の人が25歳の人と同じことをした時(shí)にはその人は『人的コスト』になる」という。

朱氏は、「中國(guó)の長(zhǎng)期にわたる人口ボーナスにより、企業(yè)は従業(yè)員を働かせるにあたり、『メリットだけを享受する』やり方、量も時(shí)間も極めて多い労働強(qiáng)度に慣れてしまっている。しかし『35歳が雇用のデッドライン』という風(fēng)潮には、雇用機(jī)関の誤った考え方が反映されており、労働力の『安さと使い勝手』ばかり重視し、産業(yè)モデル転換?高度化の背後で必要になる人的サポート、人的資源の経験の蓄積を軽視する考え方が反映されている。こうした人の使い方では、産業(yè)と雇用が混亂した悪循環(huán)に陥りやすくなる」と述べた。

國(guó)務(wù)院発展研究センター発展部のまとめた研究報(bào)告によれば、「35歳＋」は就職のルートも選択肢もより狹まり、収入はより少なくなっているが、家族がいて住宅ローンもあり、失業(yè)すると一家の経済狀態(tài)は非常にあやういものになり、悪化することもあり、地域レベルで銀行の住宅ローンの返済が滯るなどの発生リスクが生じやすいという。

別の専門家は、35歳の人が職探しで困難にぶつかるというなら、40歳、50歳の人が満足する仕事を見つけるのはより難しいと懸念する。これはドミノのようなもので、「35歳を雇用のデッドラインにする現(xiàn)象」が「雇用市場(chǎng)で40代と50代がなかなか就職できない4050現(xiàn)象」を激化させ、雇用時(shí)の特定の年齢に対する差別を生み、最終的には定年延長(zhǎng)に反対する現(xiàn)実的阻害要因になっているという。（編集KS）

「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2021年2月25日