
求人プラットフォームのBOSS直聘研究院はこのほど「大學卒業(yè)生専攻別競爭力報告2021」を発表した。それによると、2020年下半期以降、中國経済が徐々に回復するのに伴い、雇用市場の情勢が急速に好転している。21年の大學新卒者は909萬人に達し、大學での求人の規(guī)模が目に見えて回復し、新卒者全體として雇用情勢は20年よりも大きく改善したという。
研究チームは各専攻の大卒者の平均初任給、今後3年間の賃金?キャリアアップ予想、雇用サイドから見た履歴書の評価などの側面からモデルを構築し、短大?高専、學部、大學院それぞれの専攻の就職競爭力上位30ランキングを作成した。
AI専攻の大學院生の初任給は約32萬8千円
大學院の雇用市場では、理工系の専攻の競爭力がとりわけ力強い。
工學系では、人工知能(AI)とマシンラーニングを?qū)煿イ筏看髮W院生の平均初任給が1萬9298元(1元は約17.0円、約32萬8千円)に上り、各専攻の中でトップに立った。理學系で就職競爭力が突出しているのは主に數(shù)學?統(tǒng)計學、確率論?數(shù)理統(tǒng)計の専攻で、ランキングは4位だった。ランク入りした専攻の卒業(yè)生は主にビッグデータ?AIのアルゴリズムの研究開発に関連した仕事に就いている。
AI専攻の高い人気と現(xiàn)在の関連人材の供給不足の現(xiàn)狀とは密接な関わりがある。深セン市人工知能産業(yè)協(xié)會がこのほど発表した「人工知能発展白書2021」は、「2020年に中國のAI中核産業(yè)の規(guī)模は3251億元に達し、中國のAI関連分野の従業(yè)員數(shù)は60萬人を超えたが、人材はまだまだ不足している」と指摘した。
工學?理學系専攻の大學院生の競爭力が持続的に上昇していることは、同じように新インフラ整備の発展によるハイレベル人材の切迫したニーズと密接な関わりがある。調(diào)査によると、21年にランク入りした専攻は、新インフラ整備の重點分野のコア技術に関連したポジションをめぐり盛んに人材募集が行われているものばかりだ。
農(nóng)業(yè)工學?情報技術(IT)の専攻が初めてランク入りしたことが注目される。同専攻は農(nóng)業(yè)機械化、農(nóng)業(yè)情報化、農(nóng)業(yè)スマート化など先端の工學分野と深く結びついたカリキュラムをカバーしている。同研究院のデータによれば、この3年間近くで、同専攻卒業(yè)生の平均賃金上昇幅は31%に達したという。
フィンテック専攻が初めて學部生の初任給トップに
學部生の専攻別の雇用狀況を見ると、金融業(yè)のデジタル化モデル転換の流れが加速することにより、17年に正式に開設されたフィンテック専攻が最大の「ダークホース」になった。21年のフィンテック専攻の就職競爭力は學部生のランキング4位で、第1期學部卒業(yè)生の平均初任給は1萬547元と、學部生のすべての専攻の中でトップだった。
コンピューターサイエンス、AI、ビッグデータ、モノのインターネット(IoT)、電子通信、バイオテクノロジーなどの主要な新しい工學系専攻の就職競爭力は引き続き優(yōu)位性が突出し、3年連続で高い水準を維持した。同研究院のデータでは、工學系専攻の學部卒業(yè)生が希望する賃金は平均7022元で、平均値を800元近く上回る。これは主に新インフラ整備が勢いよく発展していることと関係があると考えられる。同報告によれば、この分野全體で100萬人単位の人材が不足しているという。
ホワイトカラーのポジションが中心の雇用市場で、短大?高専の卒業(yè)生は劣勢に置かれることが多い。しかし高等職業(yè)教育大學(學院)は製造業(yè)のコア人材育成拠點として、スマート製造関連専攻の卒業(yè)生は引く手あまただ。
人的資源?社會保障部(省)の張紀南部長が先に記者會見で指摘したところによると、21年の雇用に求められる総量の圧力は軽減されず、雇用機會の創(chuàng)出が必要な都市部で新たに増加した労働力は引き続き1500萬人前後に達し、今年の大卒者は909萬人に上り、過去最高を更新した。同時に、構造的問題が引き続き突出し、就職難と求人難がともに存在する。製造業(yè)、サービス業(yè)の一般労働者がなかなか集まらず、技術者が不足し、技術者?技能労働者の求人倍率は2を超えている。
同報告によると、中國には現(xiàn)在、産業(yè)用ロボット技術、スマートコントロール技術などスマート製造に関連した高等職業(yè)専攻が150以上あり、セキュリティ技術?管理、電機?電器技術、デジタル制御技術などに関連した専攻はいずれも短大?高専のランキング上位30に入った。
このほか、ここ數(shù)年は動畫コンテンツとライブ配信産業(yè)の急速な臺頭が、汎娯楽分野の人材ニーズを直接拡大させ、短大?高専の蕓術関連の専攻が強い勢いを示し、8つの専攻がランク入りした。そのうち演劇?映畫公演専攻は5位、ランク入りした専攻の卒業(yè)生の平均初任給は6千元を超えた。
「専攻のマッチング」は雇用の絶対的ハードルではなくなった
ここ數(shù)年、新技術や新モデルが次々に登場するのに伴って、雇用市場に數(shù)多くの新職業(yè)が登場した。若者に広く人気のあるニューメディア運営士、インターネットマーケティング擔當者(ライブコマースのパーソナリティ)、エレクトロニック?スポーツ(eスポーツ)プレイヤーなどがあり、學校を卒業(yè)した人の選択肢がますます多様になった。
技術が高速でアップデートされ、社會の分業(yè)がますます細分化し、新職業(yè)が次々誕生するなどさまざまな要因が、若者の職業(yè)選択に影響を與え、「専攻とのマッチング」が今や雇用の絶対的ハードルではなくなった。
同研究院の常濛院長は、「激しい競爭と急速に変化する外部環(huán)境を受けて、雇用主は採用候補者の基本的な教養(yǎng)と學習能力に対する要求を絶えず引き上げていることがわかった。読み書きの能力、表現(xiàn)能力、データ処理能力、論理能力などをはじめとする基本的な教養(yǎng)は、キャリアアップの中で長期にわたり価値を提供でき、高等教育と學生個人の発展においても、より重視されるべきだ」との見方を示した。(編集KS)
「人民網(wǎng)日本語版」2021年7月12日
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