「G8608號(hào)のドアが閉まります。乗客の皆様、ご乗車いただきありがとうございます。新型コロナウイルス感染癥流行期間中のため、マスクの著用と徹底した手洗い、ソーシャルディスタンスの確保と衛(wèi)生管理にご注意ください」という発車の挨拶をすっかりそらんじて放送しているのは、重慶區(qū)間を走行する高速列車「復(fù)興號(hào)」の列車長(zhǎng)(乗務(wù)責(zé)任者)の李絲さん。彼女が毎回?fù)?dān)當(dāng)しているのは四川省成都市と重慶市を往復(fù)する列車だ。人民網(wǎng)が報(bào)じた。
李さんは2010年に重慶區(qū)間の鉄道乗務(wù)員になった。それまでプロのダンサーとして活躍していた彼女は厳しい練習(xí)に勵(lì)みながら、舞臺(tái)に立ち続け、あっという間に10年以上が過(guò)ぎていたという。李さんはそんな風(fēng)にして自分の夢(mèng)をかなえるため、一歩一歩大舞臺(tái)に向かって歩んでいた。
そんな李さんが列車乗務(wù)員に転職したのは、偶然の「出會(huì)い」がきっかけだった。
2009年、友人と成都市に遊びに行った李さんは高速列車に乗り、その時(shí)、乗務(wù)員にとても良い印象を受けたという?!概詠\務(wù)員はとても美しく、とてもフレンドリーで、魅了された」と李さん。その「出會(huì)い」がきっかけで、鉄道乗務(wù)員という仕事に強(qiáng)い興味を抱くようになった。重慶に戻った後、李さんは偶然、新聞に掲載されていた乗務(wù)員募集の広告を目にし、応募して、面接を受け、晴れて高速列車の乗務(wù)員になったという。
乗務(wù)員になったばかりの時(shí)、ちょうど春節(jié)(舊正月)の時(shí)期で、夜の勤務(wù)の時(shí)に、列車の窓から沿線の都市では花火が打ち上げられているのを目にし、実家の家族や親せきのことが戀しくなり、「春節(jié)なのに家族と一緒にいられない」と、寂しい気持ちになったという。しかし、列車に乗っている旅客の目つきから、自分と同じように実家に帰りたいと感じているのが伝わってきて、その時(shí)のノスタルジーと期待が、自分の仕事の意義を教えてくれたという。
「成都と重慶の距離」に関して、李さんは両地を結(jié)ぶ高速列車「和諧號(hào)」の乗務(wù)員になった時(shí)のことを振り返り、「勤務(wù)していたのは渝遂線(四川省遂寧市-重慶市)で、その所要時(shí)間は2時(shí)間半だった。その後、2015年に、成渝旅客専用線が開通し、所要時(shí)間は1時(shí)間半に短縮された。さらに、2020年12月24日に、復(fù)興號(hào)が導(dǎo)入され、その時(shí)間は最短で62分にまで短縮され、旅客にとっては非常に便利になった」と話す。
そして李さんは、「成都と重慶の距離は、復(fù)興號(hào)のおかげで、ぐっと縮まった。朝に重慶で麺料理の『小麺』を食べ、晝に成都で一人火鍋の『冒菜』を食べることができるほど」とした。 (編集KN)
「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2021年9月6日