浙江省寧波市慈善総會(huì)に今月19日、また書(shū)留郵便が屆いた。例年通り、中には分厚い振込証明書(shū)が入っており、今年は107枚で計(jì)105萬(wàn)元(1元は約18.01円)だった。振込み依頼人名の欄には「順其」、住所の欄には存在しない「寧波市中山路1號(hào)」と書(shū)かれている。1999年から、このミステリアスな匿名の「あしながおじさん」は、23年連続で寧波市慈善総會(huì)に寄付をし続け、その総額は1363萬(wàn)元に達(dá)している。

中央テレビニュースの報(bào)道によると、この「あしながおじさん」は毎回寄付をするとき、「成り行きに任せる」という意味の四文字熟語(yǔ)「順其自然」の中からランダムに2文字を取り、振込み依頼人名にしている。そのため、寧波市慈善総會(huì)の職員は「順其自然」と呼んでいる。105萬(wàn)元寄付するために、107枚もの振込証明書(shū)に分けている理由は、1萬(wàn)元以上振込をする時(shí)は実名で署名する必要があるからで、実名で署名して名前を殘さないために、「順其自然」は9999元ずつ105回振り込み、殘りの金額を50元と55元の2回に分けて振り込んでいる。23年連続で、毎回律儀に9999元ずつ何回にも分けて振り込む行為から、「順其自然」の幾帳面で律儀な人柄がにじみ出ていると言えるだろう。

寧波市慈善総會(huì)によると、「順其自然」の影響で、寧波では匿名で寄付をする人が増えており、こうした「あしながおじさん」たちから寄せられた寄付は合わせて5000萬(wàn)元に達(dá)しているという。

慈善活動(dòng)を通じて、愛(ài)を伝えることで、多くの人の心をほっこりとさせるだけでなく、安全な社會(huì)の構(gòu)築にも役立っている?！疙樒渥匀弧工趣いΕ衰氓桐`ムは、愛(ài)を積極的に、自然な形で伝えることこそが、一番の美徳であるということを、私たちに教えてくれている。（編集KN）

「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2021年11月24日