フランスの北東部に位置するメッス市で、今月22日から25日まで、第10回國(guó)際アビリンピックが開(kāi)催され、注目を集めた。中國(guó)代表団の選手29人は、9競(jìng)技20種目に出場(chǎng)し、金賞を6人、銀賞を7人、銅賞を7人が受賞した。

そのうち浙江省出身の鄭雲(yún)海選手が今月27日に凱旋帰國(guó)し、「浙江省殘疾人之家」で帰國(guó)を待ち構(gòu)えていた家族が出迎えた。

浙江省杭州市西湖區(qū)雙浦鎮(zhèn)で2002年に生まれた鄭さんは6歳の時(shí)に、聴神経を損傷してしまい、補(bǔ)聴器なしでは他人と會(huì)話することもできなくなってしまった。

無(wú)音の世界にしばしば浸ることも多い鄭さんだが、家にある機(jī)械やおもちゃなどを分解するのが大好きだったという。

そして線描や空間に対するセンスが抜群で、絵を描くことが好きな鄭さんはカレンダーの裏の白紙部分などを利用してカラーペンで絵を次々と描き上げていたのだという?！缸庸─雾暏洗螭胜盲郡?、発明家かアーティストになりたいと思っていた」と話す鄭さんは、子供の頃から磨き続けていた絵の腕が基礎(chǔ)となって、今回の國(guó)際アビリンピックの野菜カービング部門(mén)で金賞を受賞するまでになった。

鄭さんは中學(xué)校を卒業(yè)すると、杭州第一技師學(xué)院に進(jìn)學(xué)し、中國(guó)料理を?qū)熼T(mén)的に學(xué)ぶようになった。そして、ある時(shí)、そのスキルを展示する場(chǎng)で、ニンジンで作られた鳥(niǎo)や紅芯ダイコンで作られた花を目にして、すっかり魅了されたという。

ただ、食品雕刻の授業(yè)を初めて受けた時(shí)、鄭さんは想像していたよりずっと難しいことに気付き、基本スキルの練習(xí)に沒(méi)頭するようになった。例えば、ロサ?キネンシスの花を彫り上げるには、包丁の握り方から包丁を入れる深さ、花びらのボリュームなどの練習(xí)を重ねなければならない。鄭さんは「手を切ってしまうことなど日常茶飯事。あの頃は両手のどこかしらに常に絆創(chuàng)膏を貼っているような狀態(tài)だった」と振り返る。

その後、鄭さんは、各種技能競(jìng)技大會(huì)の食品雕刻の部門(mén)で、一等賞や金賞を次々と獲得するようになった。しっかりとした基本スキルを築いたうえで、練習(xí)を重ねた鄭さんは、表彰臺(tái)の「常連客」となったのだ。

第10回國(guó)際アビリンピックに中國(guó)代表として出場(chǎng)した鄭さんは、「外國(guó)の食材は不確定要素が多いというのがハードル。でも、何年も練習(xí)を積み重ねてきたので、自分を信じている」と話し、実力通りの腕を披露して、野菜カービング部門(mén)で金賞を手にした。（編集KN）

「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2023年3月30日