もちろん、安倍首相の企てはこれにとどまらない。懸案の北方四島(ロシア名?南クリル諸島)問題は安倍首相にとって胸のつかえのままだ。昨年4月以降、安倍首相はプーチン大統(tǒng)領(lǐng)とこの問題について5回直接會(huì)談した。だが、その後日本が対露制裁発動(dòng)を選択したことで、苦心して行ってきた交渉は中斷された。
「北方領(lǐng)土問題解決を訴える日本國(guó)內(nèi)の聲は強(qiáng)い。安倍首相も就任後一貫して盡力し、これを外交上の重要なブレークスルー、成果とするこを望んでいる」。中國(guó)社會(huì)科學(xué)院日本研究所日本外交研究室の呂耀東室長(zhǎng)によると、北方四島問題に関するロシアとの交渉を推進(jìn)することが、安倍首相がプーチン大統(tǒng)領(lǐng)との會(huì)談を積極的に図っている、より長(zhǎng)期的な目的だ。
國(guó)內(nèi)経済の成長(zhǎng)圧力も、安倍首相が周辺國(guó)との関係修復(fù)を検討せざるを得ない理由の1つだ?!钢苻x関係の悪化によって、日本と周辺國(guó)との経済?貿(mào)易協(xié)力は減少し続けている。アベノミクスはすでに転換點(diǎn)に入った。周辺國(guó)市場(chǎng)の支えなしに、日本経済の持続的成長(zhǎng)は困難だ」と周氏は指摘した。そして、ロシア極東市場(chǎng)はまさに安倍首相にとって経済?貿(mào)易協(xié)力発展の重要な突破口だ。
ロシア産天然ガスへの依存も安倍首相が和解を切実に求めている理由の1つだ。ロシア水域に位置するサハリン2ガス田は、日本にとって安定した天然ガス供給源だ?!赴脖妒紫啶先章堕v係の緩和によって、ロシアの対日エネルギー供給を安定させることを望んでいる」と周氏は指摘した。
■誠意を欠き、修好は容易でない
だが、立ち話であれ、正式な會(huì)談であれ、安倍首相とプーチン大統(tǒng)領(lǐng)は會(huì)うことができても、合意にはいたらないだろう。
プーチン大統(tǒng)領(lǐng)も安倍首相と接觸して、西側(cè)諸國(guó)からの制裁という外交的苦境を打開することを望んでいるが、両氏が會(huì)ってもこのところの日露関係の緊張をある程度緩和できるだけで、北方四島問題での進(jìn)展は望めず、両國(guó)関係に具體的突破口を開くことも困難だとの認(rèn)識(shí)で専門家は一致している。
「プーチン大統(tǒng)領(lǐng)の安倍首相への最大の要求は対露制裁を止め、米國(guó)追従ではなく、獨(dú)立した外交政策を遂行することだ」。周氏は、安倍首相はプーチン大統(tǒng)領(lǐng)との會(huì)談が実現(xiàn)しても、米國(guó)を始めとする西側(cè)諸國(guó)と同じ?jìng)?cè)に立ち、米國(guó)の統(tǒng)一的戦略を支持し、対露制裁を継続するとの見解を示した。
すでに9月の內(nèi)閣改造後の施政演説で安倍首相は「ウクライナの安定を確保するため、日本はG7を始めとする國(guó)際社會(huì)と一致団結(jié)し、できる限りの支援を行う」との立場(chǎng)を表明した。産経新聞の報(bào)道によると、日本國(guó)內(nèi)には制裁に參加するだけでなく、世界の先頭に立って率先して制裁を科すべきとの聲もある。
「こうした中、ロシアが北方四島問題で日本に少しでも譲歩することはあり得ない」と周氏は分析。呂氏も「日露両國(guó)は將來互いに探りを入れる関係となり、多國(guó)間の場(chǎng)で適度の接觸を行うと見られるが、相互訪問など重要な外交的進(jìn)展を短期間で実現(xiàn)するのは困難だ」との認(rèn)識(shí)を示した。
「安倍首相にとっては、ASEM首脳會(huì)議やAPEC首脳會(huì)議といった多國(guó)間の場(chǎng)でロシアと二國(guó)間首脳會(huì)談を?qū)g現(xiàn)すること自體が、外交的ブレークスルーだ。安倍首相はこれによって日本が外交的に獨(dú)立自主であり、完全に米國(guó)に追従しているのではないとの印象を與えるとともに、その外交を周辺國(guó)に認(rèn)めてもらうことを望んでいるだけだ」。呂氏は「ロシアなど周辺國(guó)との外交関係を解決する問題において、安倍首相は真の誠意を示していない」と指摘した。(編集NA)
「人民網(wǎng)日本語版」2014年10月16日
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