アジアインフラ投資銀行(AIIB)をめぐり、中國が「舞臺を作り」、米國が「舞臺を取り壊そう」とする劇がしばらくの間演じられた。結(jié)局のところ「舞臺」は予定通り作られ、「喝采」も多く上がった。期限である3月31日までに創(chuàng)始メンバーとしてのAIIBへの參加を申請した國は、米國の同盟國多數(shù)を含む50カ國近くに上った。(文:賈秀東?本紙?zhí)丶s論説員、中國國際問題研究院特別招聘研究員。人民日報海外版コラム「望海樓」掲載)
中國を孤立させるつもりが、逆に自分が孤立してしまった。米紙ワシントン?ポストなど大手メディアは外交の「挫折」「失策」などの言葉で米國の置かれた狀況を形容した。オルブライト元國務(wù)長官、サマーズ元財務(wù)長官、グティエレス元商務(wù)長官など米民主、共和両黨の元政府要人も最近、AIIB問題で米政府は「しくじった」との見方を次々に表明した。
米國はなぜこのような狀況にいたったのか。
第1に世界は変わり、時代も変わった。冷戦終結(jié)後、平和と発展を基調(diào)とする時代の特徴が日増しに明らかとなっている。AIIBをこうした時代背景の下で見極めれば、中國のAIIB設(shè)立推進に対してより客観的で実務(wù)的な見方と姿勢になる。こうした世界の大勢を無視し、依然として冷戦思考でこの世界を見るのであれば、政策に偏向が生じることは避けがたい。
第2にアジアは変わり、需要も変わった。大多數(shù)のアジア諸國は長年貧しく立ち後れた狀態(tài)に置かれ、世界銀行やアジア開発銀行など國際金融機関は貧困支援の面で確かにアジア地域で重要な貢獻を果たした?,F(xiàn)在アジアは発展の道において新たな段階に上がる必要がある。貧困支援以外に、アジア諸國は新たな発展の動力を得て、より強固な発展の土臺を構(gòu)築することをより必要としている。だがアジアのインフラ投資は大きく不足しており、既存の國際金融システムではこのように大きな需要を満たすのは困難だ。この面においてAIIBは「雪中に炭を送る」(人が困っているときに援助の手をさしのべる)ものになり、「錦上花を添える」(もともと美しいものの上にさらに美しいものを添える)ものにもなる。
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