中國観光研究院がこのほど発表した「2014年中國インバウンド観光発展報(bào)告」も次のように指摘する。中國人観光客のアウトバウンド観光がショッピングを主な目的にするのとは異なり、海外からの観光客の多くは中國の自然の景観や名所舊跡、文化蕓術(shù)を楽しむことに主眼を置く。インバウンド観光客の消費(fèi)額は500～3千ドル（1ドルは約123.1円）が70％に上り、このうち最大の支出項(xiàng)目は交通費(fèi)で、買い物の占める割合は低い。

▽観光市場(chǎng)は早急に調(diào)整が必要

北京大學(xué)文化産業(yè)研究院の陳少峰副院長は、「中國人観光客のアウトバウンド観光の急速な発展は長期的な現(xiàn)象になる。國內(nèi)の観光スポットの一部が同質(zhì)化が深刻であるのとは対稱的に、海外の観光スポットはそれぞれの特色が鮮明だ。このようなわけでアウトバウンド観光の急速発展は長期的な流れになり、3年後にやっと正常な発展?fàn)顟B(tài)に戻る見込みだ」と分析する。

また北京観光學(xué)會(huì)の劉思敏副秘書長（副事務(wù)局長）は、「アウトバウンド観光の買い物消費(fèi)とインバウンド観光の買い物消費(fèi)の間に巨大な差があることの原因の一つは、世界経済が低迷すると同時(shí)に、人民元の上昇が続き、周辺國の通貨は値下がり傾向にあるものが多く、これが他國の観光商品をより魅力的でお得なものにし、中國旅行を考えていた外國人観光客を奪っている、ということにある。インバウンド観光の低迷狀況を短期間で変えることは現(xiàn)実的ではないが、政策の後押しを受けて観光市場(chǎng)の構(gòu)造的な改善が促されれば、國內(nèi)観光消費(fèi)の伸びを牽引することが可能だ」と分析する。

北京聯(lián)合大學(xué)観光発展研究院観光産業(yè)経済研究所の張金山所長は、「査証（ビザ）政策の緩和と海外での市場(chǎng)と営業(yè)販売の拡大により目立った成果を上げることができる。中國の伝統(tǒng)的な文化観光資源の純粋性を保つこともインバウンド観光の現(xiàn)狀を改善するための一つの方法だ」と話す。（編集KS）

「人民網(wǎng)日本語版」2015年5月27日