貴州遵義海竜屯土司遺跡
「世界文化?遺産保護公約」第4條では、「文化及び自然遺産の認(rèn)定、保護、保存、展示、次世代への伝承は、各國に課された責(zé)任である」と明確に示されている。この意味では、「世界遺産」という稱號には、より多くの責(zé)任がともなう。登録決定は決してゴールではなく、保護責(zé)任を履行する新たなスタートラインなのだ。
今回、世界遺産への登録が決まった土司遺跡は、非常に脆弱であり、保護は簡単ではない。だが、幸いなことに、登録決定というニュースが伝わると、各地は喜びと同時に、保護責(zé)任に対する新たな自覚と責(zé)任の重みについて表明した。永順老司城では、現(xiàn)地県委員會書記による第一聲は、村の規(guī)約を制定し、遺跡エリアに対する24時間パトロールを?qū)g施するといった、「保護體系のさらなる改善」だった。遵義海竜屯では、現(xiàn)地政府が、関所や城壁など遺跡の修繕保護計畫を策定中で、文化財の安全評価のために専門家を招いた。
文化が伝承される過程で、保護と開発は、永久不変の課題である。文化遺産は複製してはならず、再生もできない。世界遺産に決定する、しないにかかわらず、保護は最優(yōu)先事項に據(jù)えられるべきだ。しっかりと保護することで初めて、文化遺産の持続可能な利用が実現(xiàn)し、今生きる人々や子子孫孫に幸せがもたらされる。
ある80歳代の在米中國人は、「小さい時に故郷を離れた自分にとって、故郷の記憶はかすかなものでしかない。ただ一つ、故郷にあった小さい廟のことは、今でもよく覚えている。出発前に、廟の中で額をつき、立ち去る時には何度も振り返った」と感慨深そうに話した?!干饯蜓訾?川を眺め 故郷を偲ぶ」ことは、本質(zhì)的に、文化に対する憂いと憧れであり、社會全體が共に対峙すべき課題である。ドイツ?ボンで開かれた世界遺産大會において、「遺産の危機に対して世界が協(xié)力して行動しよう」という「ボン宣言」が採択された。今年の中國の文化遺産デーは「保護の成果を國民全體で共有する」をテーマにしている。本質(zhì)的なものを忘れずにいることで、初めて未來が切り開かれる。一人ひとりが共に行動に移し、「ここに來た記念に」などという身勝手な落書きは一切控え、文化財を敬う自覚を持ち、人類共有の文化遺産を護る気持ちを持ち続けることで、遺産の美しさや素晴らしさが、輝き続けることができる。(編集KM)
「人民網(wǎng)日本語版」2015年7月7日
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