米國のケリー國務(wù)長官がこのほど今年初のアジア訪問を行い、ラオス、カンボジア、中國を訪問した。西側(cè)メディアは南中國海問題を始めとして、ケリー長官の訪問に強く注目した。(文:華益聲?國際問題専門家。人民日報海外版コラム「望海樓掲載」掲載)
南中國海問題にメディアが注目するのは根拠のないことではない。少し前に、カーター米國防長官はダボス會議で、中國が南中國海での行動で「自らを孤立させている」として、他の國々に米國への協(xié)力を求めた。ケリー國務(wù)長官の今回の訪問日程について、ロイター通信などは米國は南中國海問題でASEANと共に中國に対応するよう促すと論評した。米高官はASEAN諸國は団結(jié)して海洋権益を維持し、「軍事化」と衝突を回避することを望んでいると表明した。
米國が南中國海問題で頻繁に発言するのは決して意図のないものではない。少し分析すれば、以下の目標(biāo)が見てとれる。
第1に、南沙(英語名スプラトリー)諸島での中國の正當(dāng)な建設(shè)活動を妨害する。米側(cè)は南中國海における中國の主権権益を無視し、南沙諸島での建設(shè)活動に繰り返しいわれなき非難を加え、さらには「軍事化」の罪名を中國に押しつけ、建設(shè)活動の停止を余儀なくさせようとしている。
第2に、中國が二國間交渉で爭いを解決することを妨害する。米側(cè)は中國が小國を「いじめている」として、中國と領(lǐng)有権主張國の二國間交渉に反対している。また、南中國海情勢を撹亂し続け、南中國海問題に対するASEAN諸國の懸念を利用して、南中國海問題にもっと関與するようASEANをそそのかし、「一致した聲を発する」ようにしようとしている。米側(cè)はASEANがフィリピンの訴えに同調(diào)し、南中國海問題で中國に圧力を加えることを望んでいる。また、米側(cè)は國際法維持の名の下、フィリピンの一方的な國際仲裁提起に助勢している。米側(cè)はすでに南中國海問題をASEAN化、國際化の重要な推進(jìn)者となっている。
第3に、米國の軍事的示威行為のために雰囲気を築く。昨年10月、米側(cè)は中國の反対を顧みず、中國の南沙諸島周辺海域に軍艦を進(jìn)入させるとともに、こうした行動を「常態(tài)化」させると宣言した。米側(cè)は軍事行動の理由を航行の自由の維持としているが、航行の自由に問題がない中、中國の脅威を煽り立てて人為的に理由としている。また、米側(cè)はASEANに「南中國海巡航」を煽動している。これは勢力を増して軍事行動を強化するために他ならない。
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