當然、シャープを買収した鴻海は問題にも直面している。例えば、高額の債務を抱えるシャープは、一部の鴻海の高層部から重荷と見られている。

さらにレベルの深い問題もある。劉氏は「シャープの利益減少は、業(yè)績だけに表れているわけではない。人材の流出、高齢化、技術(shù)の継承と革新などはいずれも、鴻海がこれから直面しなければならない問題だ」と指摘する。

劉氏は、「鴻海の目の前の問題はどれも現(xiàn)実的なもの。鴻海の企業(yè)文化とシャープの抱える問題をいかに組み合わせ、體制上および革新面の問題を解決するか、いかにして引継ぎを行い、體制面の変化を?qū)g現(xiàn)するか、鴻海の承諾した2～4年內(nèi)での黒字化をいかに実現(xiàn)するか。これらはいずれも困難な任務であり、さらなる努力と資本?改革面の支援が必要だ」と語る。

▽日本はもう「保守的」ではない

買収で鴻海とシャープ、日本政府が「勝ち」を収めた一方で、今回の買収は日本の電子産業(yè)の將來にとってある種の不安要素となっている。日本政府はこれまで、外部資本による日本企業(yè)の大量の株式取得に対して保守的な態(tài)度を貫き、日本の電子産業(yè)は世界で高い競爭力を誇っていた。

劉氏はこれについて、「日本政府は最近の成長戦略の中で、外資企業(yè)の日本での投資や本部設立を促し、外國人の日本での就業(yè)による不動産産業(yè)の促進などを奨勵している。ここからも、日本政府は今やこうした動きに、『否定的な態(tài)度ではない』ということが分かる」と指摘する。