北京燈市口胡同の民家をリフォーム
伝統(tǒng)的であり未來的でもある胡同
デザイン事務(wù)所を立ち上げてから3年間、青山さんは大小様々なプロジェクトを手掛けてきた。その中でも、青山さんが印象深かったと感じているのは、昨年テレビ番組「夢想改造家」で北京燈市口の胡同で民家をリフォームしたプロジェクトだ。40平方メートルの家に一家6人が住んでおり、「L字型」の構(gòu)造ゆえ1日中太陽の光が入らず、老朽化による各種トラブルが原因で、6人は非常に不便な暮らしを強いられていた。青山さんのチームは、その手狹な家を見事にリフォームし、リフォーム後は、外観は現(xiàn)代的であるものの、実際は胡同の特徴を取り入れ、そのライフスタイルを活用している。全てのスペースが胡同とつながっており、行き來することのできる一続きの空間となっている。また、オープンで光の入りやすい空間スタイルや、屋內(nèi)と屋外の境を曖昧にすることで、住んでいる人の活動範囲が屋外の庭や胡同にまで広がっている。伝統(tǒng)的な胡同の環(huán)境に、オープンで自由な太陽の光に満ちた快適な居住空間を作り出したのだ。
伝統(tǒng)的な胡同の文化をいかに殘すかという點について青山さんは、「胡同は都市と密接につながっており、胡同で生活している人々は都市空間を共有している。今、1平方メートル當たり十數(shù)萬元(1元=約16円)という高値で取引されている胡同の家がほとんどで、多くの人にとって手が出せないのが現(xiàn)狀だ。また、家屋自體が古いため、多くの人から敬遠されている。胡同やそこに詰まっている胡同文化は多くの人にとってどんどん遠い存在になってしまっている。胡同文化の中で一番重要なのは、そこに住んでいる人の生活狀況だと思う。今の北京では、胡同を改造する工事もたくさん行われており、そのシンボルとなる屋根やレンガなどを殘すだけでなく、オープンで自由な胡同の生活を殘すことも大切だと思う。だから、胡同にある家を快適で便利な現(xiàn)代風(fēng)にリフォームすることで、多くの若者に住んでもらえるようにできると思う」との見方を示した。
![]() | ![]() |
このウェブサイトの著作権は人民日報社にあります。
掲載された記事、寫真の無斷転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257
Mail:japan@people.cn