ドラマだけでなく、ドキュメンタリー作品も中國文化が海外進出を図る上で欠かすことのできない分野。全國政治協(xié)商委員でドキュメンタリー監(jiān)督の王建國氏は、「英國のメイ首相は訪中にあたり、習近平國家主席にBBC製作の『ブルー?プラネット2』を土産に贈った。このたった一枚のディスクから私たちは有益な啓示を得ることができると思う。一つの國にとって、自國のドキュメンタリーが有しているレベルの高さとテーマの深さは、ある意味で自國文化への自信とその國がもつ科學技術のイノベーションの高さを示していると言える」と語った。
中國中央テレビ製作のドキュメンタリー「スーパープロジェクト」はすでに世界の170ヶ國や地域で人気を集めている。王氏は、「なぜ同作品にこれほど多くの國內外の視聴者が関心を寄せているのか?それは同作品がドキュメンタリーというスタイルで『スーパープロジェクト』の背後にある中國人の物語を語り、世界に中國の現(xiàn)代化の歩みを見せているからだ」とした。
現(xiàn)在、中國はすでにドキュメンタリー生産大國となっているが、まだ強國のレベルには達していない。昨年、各レベルのテレビ局はドキュメンタリーを約6萬時間放送し、約2萬時間分のドキュメンタリーを製作し、50億元(1元は約16.7円)以上を投資したが、優(yōu)れた作品は極めて少なかった。王氏は、「特に自然や科學に関するドキュメンタリーの製作が中國の不得意とするところ。中國には現(xiàn)在、『ブルー?プラネット』や『プラネットアース』のようなドキュメンタリーを製作する能力はまだない」と指摘した。
王氏は、「ほとんどのドキュメンタリーは長い製作時間を必要とする。こうしたプレッシャーは市場からのサポートだけでは難しく、國家と社會による有効なメカニズムの構築と援助基金を設立していく必要がある。そしてドキュメンタリーの製作はこうした國の援助だけでなく、社會やより多くのドキュメンタリー制作者の積極的な參加も必要としている」と示した。
そして王氏は、「ここ數(shù)年、ドキュメンタリーの視聴者に喜ばしい変化が生じている。それは若い視聴者がますます多くなっていることだ。若者に人気の動畫サイトでドキュメンタリーのアクセス率が上昇している。中國のドキュメンタリーは力強いパワーやノンフィクションの內容を映像として記録するスタイル、優(yōu)れた製作、素樸な物語などの影響をうけて、ますます多くの國內外の視聴者を惹きつけている」とした。(編集HQ)
「人民網(wǎng)日本語版」2018年3月19日
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