中國科學院ソフトウェア研究所への取材によると、中國初のソフトウェア定義衛(wèi)星の重要技術の検証に特化した新技術試験衛(wèi)星「天智1號」が20日朝、酒泉衛(wèi)星発射センターから打ち上げられ、予定の軌道に入った。中國新聞網(wǎng)が伝えた。

天智1號は中國科學院が計畫する「天智」シリーズの1基目となる技術検証衛(wèi)星で、世界で初めて技術開発を展開し打ち上げられたソフトウェア定義衛(wèi)星でもある。その中心となるのは小型高性能衛(wèi)星搭載クラウドコンピューティングプラットフォームで、ペイロードのプラグアンドプレイ、ソフトウェアの需要に基づく追加ダウンロードをサポートする。ソフトを追加することで、衛(wèi)星は異なった業(yè)務を遂行できるようになる。

中國科學院ソフトウェア研究所によると、天智1號の重さは約27キロで、高度500キロの太陽同期軌道を飛行する。「オープンな構造、モジュール集積、ソフトウェア定義、1基多能」という革新的な設計理念を採用している。主要ペイロードには、低エネルギー消費かつ高計算能力の小型クラウドコンピューティングプラットフォーム、超解像カメラ1臺、広角カメラ4臺が含まれる。

従來の衛(wèi)星と比べ、天智1號には次の3つの長所がある。

（一）スマート化の程度が高く、衛(wèi)星が入手する大半のデータは軌道上で処理でき、需要に基づき地上に伝送する。

（二）衛(wèi)星はオープンシステムで、ユーザーは衛(wèi)星向けにソフトを開発できる。また一定の手続きを踏まえ、開発したソフトを衛(wèi)星に搭載し、軌道上での実験を展開できる。

（三）一般人も攜帯電話で「追星」アプリを使うことで、衛(wèi)星のリアルタイムの狀態(tài)を確認できる。また衛(wèi)星と「交流」し、さらには余裕のある時に軌道上でリアルタイムの「宇宙自撮り」などの指令を送ることができる。

中國科學院ソフトウェア研究所によると、天智1號は天智シリーズ新技術試験衛(wèi)星の1基目で、今後5?8年間で2?10號の17基を宇宙に送り込む予定だ?！柑熘?號」の開発がすでに始まっており、來年下半期に打ち上げられる見通しだ。（編集YF）

「人民網(wǎng)日本語版」2018年11月20日