◆意志のコントロールもエネルギーを消耗

私たちは感情をコントロールするため多くのエネルギーを用いるだけでなく、意志もコントロールしなければならない。

撮影、心理學(xué)、ゲームなど自分がやりたいことをやれば、飲まず食わずで10數(shù)時(shí)間続けても疲れることはないだろう。一方で、會(huì)社で8時(shí)間働くと、力を使い果たしたと感じがちだ。この差はどこにあるのだろうか。自分がやりたいことであればそれに専念できるが、やりたくないことであれば自分の意志をコントロールするのにエネルギーを消耗してしまうからだ。

米ケース?ウェスタン?リザーブ大學(xué)の心理學(xué)者であるロイ?バウマイスター氏は自己コントロールの研究に基づき、自己消耗理論を打ち立てた。この理論によると、意志をコントロールしたり、行為を選択したり、方針を決定したりする際には心理的なエネルギーを消耗するが、これには限りがあるという。短期間內(nèi)であれば自己コントロールを行える回?cái)?shù)は限定的で、コントロールが必要な行為が増えるほど消耗するエネルギーも増える。頭脳労働、感情労働、意志のコントロールはエネルギーを必要とし、その回復(fù)には時(shí)間がかかる。それは運(yùn)動(dòng)後に休憩し體力を回復(fù)するようなものだ。

勤務(wù)中に意志をコントロールすることによって生じる心身の疲れというものは非常によく見(jiàn)られることだ。例えば仕事に意義がないと感じれば、些細(xì)なことをしただけでも疲れを覚える。心の葛藤があり、反感を抱きながら自分を説得する必要があるからだ。この相矛盾する意志のコントロールがエネルギーを消耗する。または仕事中に別のことを考えているような場(chǎng)合もしかりだ。勤務(wù)中に配偶者や両親、子供との関係をいかに処理するかを考え、複數(shù)の任務(wù)を同時(shí)に行うと、エネルギーが消費(fèi)される。

◆慢性ストレスで心身共に疲れる

長(zhǎng)期的な慢性ストレスもまた心身が疲れる原因の一つだ。

ストレスは次の2種に分かれる。まずは急性ストレスで、明日中にプランを提出せよと急に言われるなどの突発的な狀況だ。もう一つは慢性ストレスで、今月のノルマが厳しくて達(dá)成が困難といった長(zhǎng)期的に存在するストレスだ。急性ストレスの場(chǎng)合ストレスが解消されると體がすぐに回復(fù)するが、慢性ストレスは茹でガエルの狀態(tài)で、體を持続的に緊張狀態(tài)に置き、常に解消されず殘っている。

慢性ストレスは會(huì)社員の心身のコンディションを脅かす。例えば毎日目覚めた時(shí)に、ノルマを達(dá)成できなかったらどうしよう、仕事が上手くいかなかったり、リストラされたらどうしようなどと心配することがあった場(chǎng)合、これらのストレスにより私たちは本能的に「戦うか逃げるか」という緊張狀態(tài)に置かれる。危険に対処するため體がストレスホルモンを分泌する。ストレスが解消されれば、體はすぐに休憩と充電を必要とする。通常は回復(fù)に24?48時(shí)間かかる。ストレスが長(zhǎng)期的に存在すれば倦怠期に入り、體がだるく、免疫力が低下するといった慢性疲労癥候群が生じる。

最後に、會(huì)社員に疲労解消の最も効果的な方法を勧めたい。それは瞑想だ。心理學(xué)の研究によると、瞑想は感情を上手に処理し、集中力を鍛えストレスを解消できる。瞑想により脳のエンドルフィンの分泌が活発になり、心の喜びと安らぎをもたらし、體もよりリラックスできる。そのため仕事に疲れた時(shí)は手を休め、數(shù)分間瞑想してはどうだろうか。（編集YF）

「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2019年6月11日