デリバリー配達(dá)員の秦帥さんと一緒に配達(dá)に向かう人民日?qǐng)?bào)記者?王珂（寫(xiě)真右、寫(xiě)真提供は人民視覚）

「1分早いのはいいが、1分遅いのは絶対にダメ」

食事時(shí)間帯になると、秦さんはエレベーターをあまり利用せず、階段を使う。一気に22階まで登っても平気だ。

1年のうち、今は最も暑さが厳しくなる時(shí)期で、その日も、午後の気溫は34度を超えていた。記者はデリバリー配達(dá)員の秦さんと一緒に、道路脇の日陰で、アプリから送られてくる配達(dá)依頼を待った。

12時(shí)15分、「來(lái)た！急ごう。すぐ近くのショッピングセンターだから」。秦さんはそう話しながら立ちあがり、小走りで飲食店に料理を受け取りに行った。

料理を受け取ると、秦さんは配達(dá)先の住所を見(jiàn)て、「ツイてる！」とつぶやいた。

しかし配達(dá)先が近くのオフィスビルの806號(hào)室となっているだけで、記者には何が「ツイてる」のか分からなかった。

秦さんによると、「10階以下ならツイてる」のだという。電動(dòng)バイクに乗り、エンジンをかけ、出発するという一連の動(dòng)きは、記者にとって、簡(jiǎn)単なことではない。強(qiáng)い日差しに照らされ、バイクに數(shù)分乗っているだけで、汗が噴き出してきた。十?dāng)?shù)分後、配達(dá)先のオフィスビルに到著した。その時(shí)點(diǎn)で、配達(dá)時(shí)間制限までまだ10分殘っていた。時(shí)間に余裕があるので、バイクを止めて一服したいと思っていたが、傍らの秦さんは、「止まらないでこのまま急ぐぞ！」と叫んだ。

再び小走りで、オフィスビルに入ると、1階のエレベーターが見(jiàn)えたので、それに乗ろうとすると、秦さんは、「このオフィスビルのエレベーターは、いつも並ばないと乗れない。食事時(shí)間帯は、制限時(shí)間內(nèi)に配達(dá)するために、エレベーターはあまり使わずに、階段を使う。急ごう！10階以下なら大したことないから」と階段に向かった。

12時(shí)42分、秦さんと共に8階に到著し、料理を注文者に屆けることができた。スマホに表示されている配達(dá)制限時(shí)間まで殘り3分しかなかった。思わず口から出た言葉は、「危なかった！」の一言。疲労のあまり、息を切らしながら階段に座り込んだ。

早朝6時(shí)に、専用アプリを開(kāi)いてオンラインにし、夜の8時(shí)頃にオフラインにして配達(dá)依頼の受け取りを終了するという秦さんは、配達(dá)員を始めて1年ちょっと、これまでの走行距離は累計(jì)で3萬(wàn)3674キロに達(dá)している。1日の配達(dá)數(shù)は數(shù)十件で、走行距離は100キロ以上。今月の「配達(dá)數(shù)ランキング」を見(jiàn)ると、秦さんは1179件の配達(dá)をこなし、擔(dān)當(dāng)エリアの1位を手にしており、いわゆる「配達(dá)キング」だ。