中國(guó)北方の広大な內(nèi)蒙古（內(nèi)モンゴル）の草原では、牧民が牛や羊の移動(dòng)先についていく伝統(tǒng)があったが、「北斗」システムの力により密かに変化が生じている。北斗衛(wèi)星測(cè)位システムに基づくスマート放牧の普及に伴い、自宅の中にいながら放牧をする牧民がますます増えている。新華社が伝えた。

オルドス市エジンホロ旗エジンホロ鎮(zhèn)沙巴日太嘎査で、モンゴル族の牧民である敖特更吉日嘎拉さん（50）一家の60數(shù)頭の牛が3つのグループに分かれ、見(jiàn)渡す限り広がる草原で草を食べていた。敖特更吉日嘎拉さんはかつてのように牛を近くで見(jiàn)張るのではなく、數(shù)キロ離れた耕作地でトウモロコシの育ち具合を調(diào)べていた。

「これは北斗放牧システムのおかげだ。私は一日中牛の後を歩く必要がなくなった。時(shí)間に余裕ができ、さらに2ヘクタールの耕作地を請(qǐng)け負(fù)い栽培を行っている」

敖特更吉日嘎拉さんが話す「北斗」放牧システムとは、牛につけた「北斗」の首輪や攜帯電話、タブレットPCの「微信（WeChat）」ミニプログラムによって構(gòu)築される。

筆者が取材したところ、「北斗」の首輪は黒色で、円柱の裝置が取り付けられていた。その中には信號(hào)発射?受信チップが內(nèi)蔵されていた。首輪にはさらにソーラーパネルがあり、持続的に裝置に給電できる。首輪全體の重さは約0.2キロ。

牧民がモバイル端末で「微信ミニプログラム」を立ち上げると、畫(huà)面に牛の地理的位置が表示される。これは北斗衛(wèi)星測(cè)位システムの測(cè)位機(jī)能によるものだ。

同システムはこのほど、新機(jī)能をリリースした。畫(huà)面の「北斗衛(wèi)星連動(dòng)」に觸れると、動(dòng)畫(huà)で牛を見(jiàn)ることができる。

「北斗」放牧システムの技術(shù)指導(dǎo)を擔(dān)當(dāng)するエジンホロ旗の科技特派員である朝魯氏は、「當(dāng)社は牧場(chǎng)の高い場(chǎng)所に、7.5キロ先まで見(jiàn)える高畫(huà)質(zhì)望遠(yuǎn)レンズカメラを設(shè)置した。畫(huà)面の操作により、北斗に動(dòng)畫(huà)で牛を見(jiàn)る指示を出すと、カメラが牛の位置を向きリアルタイムの畫(huà)面を伝送してくれる。これは北斗衛(wèi)星測(cè)位システムのショートメール通信機(jī)能を利用している」と説明した。

同システムにはさらに「電子フェンス」機(jī)能がある。朝氏は「牧民はシステムで電子座標(biāo)を設(shè)定し、牛?羊の活動(dòng)範(fàn)囲を囲うことができる。この範(fàn)囲から出るとミニプログラムが警報(bào)を出す。システムはさらに家畜自動(dòng)飲水などの機(jī)能を追加できる」と話した。

敖特更吉日嘎拉さんは2016年より「北斗」放牧システムの使用を試みている。牛は集団行動(dòng)を好むため、「北斗」首輪を6つ購(gòu)入しリーダーに裝著するだけで、60數(shù)頭の牛の面積667ヘクタール以上の草原における動(dòng)きを把握できるという。首輪の価格は300元（1元は約15.2円）余りで、年間サービス料は50元未満。一日中バイクで放牧するよりも安上がりだ。

敖特更吉日嘎拉さんは「草原で牛や羊の後を追うと毎日10時(shí)間ほどかかり、他のことは手につかなかった。今や栽培を行う時(shí)間ができ、収入も一つ増えた」と述べた。（編集YF）

「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2020年8月3日