制服姿の警官が、2畫面で対話できるライブストリーミング機(jī)能を使い、様々な恰好でライブ配信中のネット有名人の配信ルームに突然現(xiàn)れる。そんな一瞬ドキッとさせられるシーンが話題となり、瞬く間に注目の的となっているのは中國(guó)の詐欺防止擔(dān)當(dāng)の警察官?陳國(guó)平さん（43）だ。

陳警官がパーソナリティーに対し、詐欺防止アプリ「國(guó)家反詐中心」をインストールするよう宣伝する動(dòng)畫が最近、ネット上で大きな話題を集めている。

「警察です」と聞いた瞬間青ざめるパーソナリティー

「こんにちは、私は、詐欺防止擔(dān)當(dāng)のパーソナリティーです。あなたはどんなライブ配信をしているんですか？」。宦官のコスプレをしたパーソナリティーは、突然登場(chǎng)した警察の制服姿の男性にこう話しかけられると、笑顔が一瞬にして固まり、「バ、バラエティです。おもしろおかしいことをしゃべっているだけです。何も悪いことはしていません」と、突然、身の潔白を証明しようと弁解し始めた。

陳警官はそんなパーソナリティーたちに、まずは「國(guó)家反詐中心」のアプリを紹介し、それから「視聴者に國(guó)家反詐中心アプリを宣伝してほしい」という「重要な任務(wù)」を依頼。パーソナリティーたちはすぐさま、「お巡りさん、安心してください。必ず宣伝しておきます！」と「任務(wù)」を引き受けた。

警官の制服をコスプレと疑われたことも

陳警官が畫面に現(xiàn)れると、あるメイドのコスプレをした「女性」パーソナリティーが、「今日のコスプレのテーマは？」と聞いてきたこともあったという。そんなパーソナリティーに対し、陳警官が「私はコスプレをしているのではなく、詐欺防止擔(dān)當(dāng)の警察です」と真剣な表情で話し始めると、パーソナリティーの表情は少しずつ青ざめていき、しどろもどろになり、「これはかつらで、顔はフィルター機(jī)能を使っています」と、実は「男性」であることを「自白」し始めた。

その後、「教育的指導(dǎo)モード」にはいった陳警官は、「顔がかっこよくても、かっこ悪くとも、それは外見に過ぎない。本當(dāng)に大切なのは心?！簢?guó)家反詐中心』はインストールしていますか？」とパーソナリティーにたずねるのだった。

人気パーソナリティーが次々と「詐欺防止のPR要員」に

陳警官がライブ配信に登場(chǎng)するようになってしばらく経つと、陳警官と通信がつながるや、すぐさま「國(guó)家反詐中心」のアイコンを表示するすっかり心得たパーソナリティーもいて、「そう、そう、そう」と思わず陳警官を笑わせることもあった。

9月3日、陳警官はライブ配信を3回行い、その長(zhǎng)さは合わせて6時(shí)間、視聴者は最多で78萬(wàn)人を數(shù)えた。最終的に、累計(jì)延べ8000萬(wàn)人が視聴した。詐欺防止業(yè)務(wù)を擔(dān)當(dāng)している普通の警官が、社會(huì)現(xiàn)象を巻き起こすほどの話題になるとはだれも想像しなかっただろう。

陳警官は、「アプリを宣伝するためにどうしたらいいのか、いろいろ考えた。そして、チップや広告は絶対に受け入れず、利益を得ることなく宣伝だけに徹した」と説明する。ライブ配信の視聴者が増え、高く評(píng)価され、大きな話題になると、陳警官のプレッシャーは頂點(diǎn)に達(dá)した。そして、陳警官は9日には、「ライブ配信は中止する」と発表。ただ、「詐欺がある限り、詐欺防止に関する宣伝はやめない」とし、アカウントの更新は続けている。

陳警官は河北省秦皇島市公安局海港分局詐欺防止センターに勤務(wù)しており、じっとしていられない性質(zhì)で、いろんなことにチャレンジするのが好きな警官だ。陳警官には入隊(duì)経験があり、警官となってからは、刑事事件を取り扱ったり、麻薬取締官になったり、派出所の副所長(zhǎng)として務(wù)めたりしたこともある。そして、4年前に、海港分局が特殊詐欺擔(dān)當(dāng)チームを立ち上げた時(shí)に、詐欺擔(dān)當(dāng)の警官になった。これまでに事件を數(shù)多く解決してきたものの、陳警官は被害者が失った金銭などを取り戻すことの難しさを次第に知るようになり、犯人検挙よりも、詐欺防止の方がより重要であると考えるようになった。そして、仕事の合間、特に勤務(wù)が終わって帰宅後に、ショート動(dòng)畫のアカウントを使って詐欺防止の知識(shí)を宣伝しようと試み始めたのだという。（編集KN）

「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2021年9月14日