最近、ファッションブランドのバレンシアガが発売したユーズド加工で価格1萬2千元(1元は約19.1円)の新作スニーカーが話題を呼び、検索上位に上がっている。このフランスのラグジュアリーブランドが打ち出した、一部の消費(fèi)者から「穴だらけで汚れたキャンバス生地のスニーカー」とからかわれる新作シューズは、限定販売であるだけでなく、価格が驚くほど高い。メディアの報(bào)道によれば、このスニーカーの狙いは環(huán)境保護(hù)活動(dòng)のPRにあるという。しかしネットユーザーからは、「ごみの山に行けばこのスニーカーは見つかる上、ただで手に入る」などとツッコミが入る。

大手ブランドの文化やデザイン理念はそれぞれ異なるが、最近、一部の大手ぜいたく品ブランドが打ち出す商品のデザインには確かに消費(fèi)者から見て常軌を逸していると思わせるものがあると言わざるを得ない。空気で膨らむエアー?ベストから、スチールウールのようなブレスレットまで、一連の「神アイテム」が世に出るやいなや、多くの消費(fèi)者から「高い勉強(qiáng)代」との聲が上がる。

ぜいたく品とは、國際的な定義では、「人々の生存や発展の必要とする範(fàn)囲を超え、獨(dú)特、希少価値、貴重といった特徴を備えた消費(fèi)財(cái)」とされる。経済學(xué)の観點(diǎn)から見ると、ぜいたく品は有形の価値に対する無形の価値の割合が最も高い製品だ。

確かに、この「穴だらけのスニーカー」は1萬元以上もするとしても、人々に認(rèn)められる製品の価値とデザイン理念があり、人々に買わせる力がある。これに「価値があるかどうか」は人によって定義が異なる。しかし製品そのものに立ち返れば、「神グッズ」が細(xì)心のデザインでブランドの価値を受け継ぐものなのか、単なる「話題作り」や「高い勉強(qiáng)代」なのかどうか、消費(fèi)者の心の中ではすでに答えが出ているはずだ。(編集KS)
「人民網(wǎng)日本語版」2022年5月18日