四川省成都市にある四川省川劇院では、華華くん(5)が師匠の指導(dǎo)の下、棒を操る練習(xí)をしていた。父親の周正華さん(31)はその橫で、華華くんを勵(lì)ましながら、スマホでその様子を撮影していた。周さんはここ3年、川劇のけいこに勵(lì)む息子の日常を記録して、ショート動(dòng)畫(huà)プラットホームに投稿し続けており、400萬(wàn)人以上のフォロワーを集めている。中國(guó)新聞網(wǎng)が報(bào)じた。

決めのポーズの稽古をする華華くん（寫(xiě)真提供?周正華さん）。

周さんは父親の影響で四川省の伝統(tǒng)蕓能?川劇を?qū)Wぶようになって20年以上になる?！溉A華は2、3歳の時(shí)から、僕が家の中に飾っている刀や槍、剣、棒を目にしており、興味を抱くようになった。そこで最初はまず一番簡(jiǎn)単な肩や腰、股のストレッチから始めて、側(cè)転や前転、倒立などを教え、今では、刀や棒といった武具の操り方を練習(xí)するまでになった」という。そして、華華くんが師匠の指導(dǎo)を受けながら、系統(tǒng)的に川劇を?qū)Wべるようにと、宜賓市から成都市に今年引っ越したという。

中國(guó)の伝統(tǒng)演劇では、基本動(dòng)作をしっかりと身につける必要があり、「舞臺(tái)で一分演じるためには、10年の稽古が必要」とさえ言われている。そして蕓術(shù)家たちは數(shù)十年かけて、目つきから、指先の動(dòng)きまで一つ一つを突きつめていく。周さんは、素晴らしい伝統(tǒng)文化を好んで見(jiàn)るのは一部の人々だけという現(xiàn)狀が殘念でならないという考えから、多くの人の間で大人気のショート動(dòng)畫(huà)を通して、親子で川劇の稽古に取り組む様子を投稿するようになった?！赶⒆婴温劋证堡激ひ幻妞坤堡扦胜⒒扭蛳婴盲郡?、わがままを言ったりする一面も紹介している。川劇を?qū)Wぶことは、他の事と同じで、やすやすとマスターできるものではないから」と周さん。

ネットユーザーの間で人気を集めるようになると、周さんは華華くんに生じ始めた心理的な変化に特に気を配るようになったという。「注目され始めた頃、華華はちょっと天狗になっていた。それで寢る前にしている父と子のお話を通じて、『僕たちは一歩一歩努力してみんなに知ってもらえるようになった普通の人に過(guò)ぎない。他の人に敬意を払わなければならず、人を見(jiàn)下してはいけない。さらには自分が背負(fù)っているものを粗末に扱ってもならない』と教え諭した」という。こうして華華くんは少しずつ、天狗になりそうな感情を、稽古の原動(dòng)力に変えることができるようになったという。

「川劇の稽古で大変だと思うことは？」という質(zhì)問(wèn)に、華華くんは顔を上げ、「橫開(kāi)腳はもう痛くないけど、前後開(kāi)腳はまだ痛い。でも、川劇の稽古が大好きなので、全ての動(dòng)きを練習(xí)したい」と話した。周さんは、華華くんが川劇の稽古をするようリードするコツについて、「息子が壁にぶつかって諦めそうになっている時(shí)には、『変臉』や『火を噴く』といったとっておきの技を見(jiàn)せて息子の興味を引き、頑張って続けるよう勵(lì)ましている。そうすることでだんだん引き込まれていく」とこっそり教えてくれた。

基本動(dòng)作の練習(xí)をする周正華さんと華華くん（寫(xiě)真提供?周正華さん）。

周さんは川劇文化の伝承の過(guò)程を木の生長(zhǎng)に例え、「息子が將來(lái)、どれほどの高さと枝を伸ばした木になれるかは、彼自身の選択と努力にかかっている。有名になったり、主役を張るようになったりすることよりも、息子が優(yōu)れた人格を身につけることをより望んでいる。息子が自分は何をして、何をしなければならないのかをきちんと理解できなければ、本當(dāng)の意味で川劇を受け継ぐことはできないから」と語(yǔ)った。（編集KN）

「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2022年6月7日