ドラマ「狂飆」のロケ地となった広東省江門市

大ヒットドラマ「狂飆（Punch Out）」が2月1日夜に最終回を迎えた。6日のあるデリバリープラットフォームの統(tǒng)計(jì)によると、ここ1週間、「狂飆」が火付け役となった広東省名物?豚足入りラーメンのデリバリー注文が前年同期比で1.2倍となった。豚足入りラーメンだけでなく、「狂飆」のロケ地となった広東省江門市も大人気となっており、観光客が押し寄せている。旅行サイト?同程旅行の統(tǒng)計(jì)によると、1月14日から30日にかけて、ロケ地となった江門市の景勝地の訪問(wèn)者數(shù)は前月比で約5倍になった。

映畫(huà)やドラマがきっかけである都市が大人気になるというのは、中國(guó)國(guó)內(nèi)外において決して珍しいことではない。ドラマブームの波が旅行業(yè)界にまで影響を及ぼすのにつれて、人々の視野に入る旅行先もますます増え、「映畫(huà)?ドラマ+旅行」というスタイルも人気となっている。

ドラマが大ヒットしたことに加えて、春節(jié)(舊正月、今年は1月22日)期間中の旅行ブームが重なり、ドラマで何度も登場(chǎng)した江門市の開(kāi)平樓閣と村落は、特有の歴史文化や特色を誇るため、観光客の注目の的となった。広東省初の世界文化遺産でもある開(kāi)平樓閣の文化観光エリアは、ここ半月の前売り入場(chǎng)券の販売件數(shù)が、ドラマの放送が始まる前の半月と比べて約5倍となった。

同程旅行の関係責(zé)任者は、「映畫(huà)やドラマが観光客、特に若い観光客に與える影響力がますます大きくなっている。映畫(huà)やドラマに登場(chǎng)する場(chǎng)所に行くというのが、今の若者の新しい旅行のスタイルとなっている。映畫(huà)やドラマの登場(chǎng)人物と同じ旅行や生活を體験、體感し、旅行しながら気分転換し、生活のインスピレーションを得るという人が増えている」と分析する。

今年の春節(jié)に合わせて公開(kāi)され大ヒットした映畫(huà)「満江紅（Full River Red）」がきっかけで、河南省安陽(yáng)市湯陰県にある岳飛廟は一躍大人気観光スポットとなり、多くの観光客が押し寄せるようになった。また、同程旅行の統(tǒng)計(jì)によると、1月30日の時(shí)點(diǎn)で、ドラマ「去有風(fēng)的地方(Meet Yourself)」のロケ地となった雲(yún)南省大理白（ペー）族自治州大理市のホテルの予約件數(shù)は、前月比1.2倍となり、人気ランキングでは同省の昆明市に次ぐ2位となった。

北京第二外國(guó)語(yǔ)學(xué)院中國(guó)文化?旅游(観光)産業(yè)研究院の呉麗雲(yún)準(zhǔn)教授は、「映畫(huà)やドラマが旅行業(yè)界を盛り上げるというのは、文化と観光の融合の形式の一つ。映畫(huà)やドラマの上映や放送は、消費(fèi)者のロケ地に旅行に行きたいという思いを刺激する。それは、文化と観光の相互促進(jìn)の代表的な例だ。また、映畫(huà)やドラマはじっくりと時(shí)間をかけて、一つの場(chǎng)所の生活環(huán)境やグルメ、文化などを網(wǎng)羅的に紹介することになるため、大ヒット映畫(huà)やドラマは、都市の魅力や経済効果を全面的に高めてくれる」との見(jiàn)方を示した。（編集KN）

「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2023年2月8日