昨年末に安定化の兆しを見せた不動(dòng)産市場が今年、引き続き回復(fù)傾向を継続できるかに、市場は注目している。中國社會(huì)科學(xué)院が発表した報(bào)告書「中國住宅発展報(bào)告（2014-2015）」は、▽今年の不動(dòng)産価格はソフトランディングが基調(diào)となる、▽購入制限政策は全面撤廃となる可能性がある、▽大都市の不動(dòng)産市場は下半期に回復(fù)の見込みがある――との見方を示した。長期的に見ると、不動(dòng)産市場は今後、さらに長期的でさらにゆっくりとした、さらに程度の深いL字型の調(diào)整局面に入り、不動(dòng)産市場は今後、中成長の発展という「新常態(tài)」（ニューノーマル）を迎えると考えられる。人民日報(bào)海外版が伝えた。

▽不動(dòng)産市場の基調(diào)は「調(diào)整」

中國の不動(dòng)産市場の全面的な下落傾向は昨年、徐々に確実となった。また一線?二線都市と三線?四線都市との不動(dòng)産市場の動(dòng)向が異なり始めていることも明らかとなった。中國指數(shù)研究院の発表した報(bào)告によると、中國の不動(dòng)産市場は昨年、調(diào)整期に入った。整地?起工していた物件が多かったことで市場供給量は増加したが、需要の伸びは緩まり、供給過多の圧力が生まれた。そのため不動(dòng)産市場は2013年の上昇局面を終え、多くの都市の住宅平均価格が下落し、都市によっての価格の動(dòng)きの分化も明らかになった。

全體的な軟調(diào)を大きな背景として、今年の不動(dòng)産市場は調(diào)整の継続が基調(diào)となり、不動(dòng)産価格が近い將來に大幅に反発することはない見込みだ。都市?競爭力研究センターのセンター長で、今回の報(bào)告書の編集長を務(wù)めた倪鵬飛氏によると、今年の住宅市場は「二重の分化」という動(dòng)きを見せると考えられる。第一に、一線?二線都市と三線?四線都市の調(diào)整に分化が生じる。一線?二線都市では需要が旺盛で、消化が速く、調(diào)整時(shí)間は短くなる。三線?四線都市の需要は弱く、供給が多く、消化が遅く、調(diào)整時(shí)間は長くなる。第二に、短期の調(diào)整と長期の調(diào)整の分化が生じる?，F(xiàn)在の狀況から見ると、調(diào)整が短期で終わりそうなケースもあるが、長期的な調(diào)整は非常に長いプロセスとなると見られる。二重の分化の狀況の下、調(diào)整によって衰退の局面をなかなか抜け出すことができず、全體として活力が不足している狀況が続いている。ただ一部の一線?二線都市、とりわけ一線都市の調(diào)整と回復(fù)は年內(nèi)に実現(xiàn)される可能性もある。