ここしばらく、米國は中國に対して2つの相反するシグナルを発している。(文:蘇暁暉?中國國際問題研究院國際戦略研究所副所長。人民日?qǐng)?bào)海外版コラム「望海樓」掲載)
プラスのシグナルは、対中協(xié)力を推し進(jìn)めていることだ。米國の國土安全保障長官が9年ぶりに訪中し、中國人汚職官僚の送還手続きの簡素化で合意した。マイナスのシグナルは、中國の核心的利益に関わる問題で中國の譲れぬ一線に挑戦し続けていることだ。カーター國防長官は訪日時(shí)に、米日安保條約は日本の全ての施政範(fàn)囲に適用され、釣魚島(日本名?尖閣諸島)に対する日本の施政の現(xiàn)狀を損なおうとするいかなる一方的な威嚇行為にも反対すると言い立てた。同長官は南中國海の島や礁での中國の建設(shè)行為についても口出しし、南中國海の島や礁の軍事化と地域の緊張を激化させているとして中國側(cè)を非難した。
こうした狀況の出現(xiàn)は別におかしなことではない。二面性はまさに現(xiàn)在の米國の対中政策の大きな特徴なのだ。
米國は一方では中國との実務(wù)協(xié)力の展開に盡力している。米國は進(jìn)んで中國と協(xié)力について話し合い、すでに積極的な進(jìn)展も得ている。2014年11月にオバマ大統(tǒng)領(lǐng)が訪中し、中國首脳と北京で會(huì)談した。雙方の主要な共通認(rèn)識(shí)と成果では「協(xié)力」がキーワードとなった。両國の打ち出した協(xié)力分野は気候変動(dòng)対策、國際テロ対策協(xié)力、インフラ分野の投資促進(jìn)、クリーンエネルギーの共同研究、人的?文化交流、野生動(dòng)物の不法取引の取締りなど広範(fàn)な分野に及ぶ。最近の米國土安全保障長官の訪中は、逃亡犯逮捕や不法取得資産沒収の面における雙方の協(xié)力意向合意の実行のステップでもあった。
協(xié)力は米國の利益に合致する。中國の國力と國際的影響力の高まりに伴い、「協(xié)力?ウィンウィン」面で米國の対中ニーズはさらに高まる。
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