商品の品質は、市場の総量を決める。データによると、先進國の多くの観光地では、商品販売による収入が観光総収入の60%前後に達している。だが中國ではその割合は20%に満たない。
製造の能力は十分だが、革新の意識に欠けているというのが、國內の多くの業(yè)界の苦境となっている。
▽體験:疲れるのはもうお斷り
「中國にも美しい山や川はたくさんあるが、なぜ観光客が逃げていくのか。サービスの問題だ」。四川省成都市の旅行會社の添乗員である李明さんは、これまで國內外の観光ツアーをいくつも率いてきた。景色を比べれば、國內の観光地は海外と遜色ない。文化を比べれば、悠久の歴史を持つ中國の伝統(tǒng)文化は、豊かさと奧深さで際立っている。だが観光客の體験を比べた時、國內の観光地は明らかに引けを取る。
中國の多くの観光地では、文化の保護やサービスの向上が重視されず、何でも大きくし、何でもそろえることばかりを追い求め、商業(yè)的色彩が濃く、なかなか気軽に楽しめない。観光地に著いてからそこを離れるまで、観光客はトラブル続きだ。駐車所では空きスペースが見つからない。駐車できたと思ったら、切符売り場までの道がわからない。観光地に入ったら、臺本を棒読みの、おもしみにも特色にも欠けた説明を聞かされる。
米國や日本に観光に行くだけでなく人間ドックまで受けて來る中國人もいる。醫(yī)療の設備や技術だけなら、中國と海外の差は大きくない。數萬元にのぼる海外での人間ドックのどこがいいのか。そのカギと言えるのが、カスタマイズ可能な治療プランと細かいサービスである。
浙江省杭州市のあるIT企業(yè)に勤める陶婷さんは去年、日本で人間ドックを受けてきた。検査の前にまず、病歴のアンケートの記入を求められ、カルテが作成された。質問は詳細なもので、過去にかかった病気から飲食習慣、運動狀況、喫煙や飲酒の有無など多岐にわたった。検査項目はカスタマイズ可能で、必要に応じて一人ひとり決められる。環(huán)境も良く、病院というよりは高級レジャークラブのようだった?!袱长欷缺趣伽欷?、中國の健康診斷は特色もなく、細かい気配りもない安物同様だ」
「端的に言えば、海外での消費熱は、我々の側の供給に問題があるためだ」と関氏は指摘する。供給側の構造改革の推進と同時に、市場環(huán)境のさらなる改善を進め、革新的なアイデアに満ちたより多くの商品を生み出し、企業(yè)のサービスレベルを高め、消費者の體験を改善する必要がある。こうした各面での取り組みが進めば、中國人の海外消費は今よりも合理的な水準へと戻ることになるだろう。(編集MA)
「人民網日本語版」2016年1月26日
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