中國科學(xué)院の科學(xué)者は海南島の植物區(qū)系の研究により、生物地理學(xué)的見地から海南島の起源を初めて明らかにした。海南島は今から約5300萬年前の始新世に、ベトナムと広西チワン族自治區(qū)を結(jié)んでいた。その後南東への移動と旋回を開始し、現(xiàn)在の位置に到達(dá)したというのだ。新華社が伝えた。
同論文の筆頭著者、中國科學(xué)院シーサンパンナ熱帯植物園研究員の朱華氏によると、科學(xué)者は海南島の既存の植物の種を利用し、海南島周辺のベトナム、および中國の広西チワン族自治區(qū)と広東省の植物區(qū)系との比較を行うことによって、海南島の植物區(qū)系とベトナムの植物區(qū)系の類似性が最も高く、次に広西チワン族自治區(qū)の植物區(qū)系が続くことを明らかにした。比較した植物區(qū)系のうち、海南島とベトナムのみが共有するものは110屬、海南島と広東省のみが共有するものは7屬のみだった。海南島の植物區(qū)系のうち、特有屬は7屬、特有種は約10%のみで、非常に低い特有性が大陸起源の特徴を示している。哺乳類も、植物區(qū)系と類似する生物地理學(xué)的構(gòu)造を呈している。
朱氏は、「現(xiàn)在の海南島の植物區(qū)系は、熱帯に分布する科?屬が優(yōu)位を占めている。これはそれが熱帯性の植物區(qū)系であり、熱帯アジアの親戚であることを示している」、「その他にも、古植物學(xué)と古地磁気學(xué)の研究も、海南島が始新世にベトナムや広西チワン族自治區(qū)とつながっていたという結(jié)論を支持している」と述べた。
朱氏によると、古植物學(xué)の研究は、海南島が始新世に亜熱帯性の植物區(qū)系と亜熱帯気候を持ち、今よりも北に位置していたことを明らかにした。海南島で見つかったモミ屬とツガ屬の化石も、始新世の亜熱帯の特徴を反映している。古地磁気學(xué)の研究は、中生代の海南島がベトナムや広西チワン族自治區(qū)とつながっており、現(xiàn)在よりも緯度が5?6度高かったことを明らかにした。新生代前期、北部灣の斷裂により、海南島は紅河-哀牢山斷層系に沿うようにして南東に移動しつつ旋回し、最終的に現(xiàn)在の位置に達(dá)した。(編集YF)
「人民網(wǎng)日本語版」2016年5月13日
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