子どもの聲を完全に騒音と見なし、頑なに伝統(tǒng)行事を排斥するのは、一部の日本人の自己中心的な「獨善」心理、つまり自分以外の聲や音は全ていらないものとみなす考えを反映している。日本の多くの企業(yè)の職場も余りにも靜かで、社員のキーボートを叩く音やエアコンの音くらいしか聞こえず、お茶でも入れようと立ち上がる音さえ皆に聞こえてしまうため気まずい思いをするほどだ。靜かな職場は同僚間のコミュニケーションの少なさを物語っている。連絡(luò)もネット上で行い、口頭でのコミュニケーションは少ない。若者は靜かすぎる職場に「孤島にいるみたいだ」と、大きなストレスを感じる。ある女性はネットで「ちょっと咳をするだけでみんなににらまれる。晝食は各自持ってきた弁當(dāng)を黙々と食べる。活気を欠くので、辭職を考える若い人が何人もいる」と不満を述べている。日本の有線放送會社USENの職場への音楽提供サービス(有料)が近年人気なのは、靜けさに息が詰まり、音楽が必要と考える人が増えているからだ。USENが実施した企業(yè)調(diào)査では、靜かすぎるオフィス環(huán)境での勤務(wù)を快適でないとする人は半數(shù)以上に上った。
中日間をよく往き來する筆者は、日本の「靜けさ」と中國の「騒がしさ」に大きなコントラストを感じる。もし日本社會が「靜けさ」から高度経済成長時の「騒がしさ」を次第に取り戻したのなら、停滯していた歩みが再び前に動き始めたことを示すことになるだろう。そしてもし中國が「騒がしさ」の中から節(jié)度ある「靜けさ」を獲得したのなら、例えばレストランで他人を顧みずに大聲で騒ぐことや、「広場ダンス」のために言い爭うことがなくなったのなら、中國社會が成熟への進歩の一歩を踏み出したことを示すことになるだろう。(編集NA)
「人民網(wǎng)日本語版」2017年6月29日
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