日本の厚生労働省はこのほど、1991年から10萬(wàn)5963人に総額598億円の年金の支給漏れがあったことを明らかにした。以前にも支給漏れや過(guò)剰な支給はあったが、総額が600億円に迫る支給漏れ事件は今回が初めてだ?！附U済參考報(bào)」が伝えた。（文：姜俏梅）

年金は國(guó)民の老後の生命線であり、安心して老後を送れるかどうかという一人一人の利益に直結(jié)するものだ。どの國(guó)でも國(guó)民の最大の関心事となっている。統(tǒng)計(jì)によれば、日本の高齢者世帯の60％が年金収入のみで暮らしている。日本で今回発覚した支給漏れは金額の大きさ、人數(shù)の多さ、時(shí)間の長(zhǎng)さ、影響の広さがいずれも衝撃的で、慎重さと細(xì)やかさを誇りとしてきた日本社會(huì)に激震が走っている。年金制度に対する信頼感も損なった。

事件発覚後、日本の管義偉內(nèi)閣官房長(zhǎng)官は、「支払うべき年金が適正にお支払いされなかったことについては、大変な問(wèn)題であり、速やかに、そして確実に支給されていなかった年金をお支払いするとともに、再発防止に全力で努めていかなければならないと思います」と述べた。

日本の年金制度は1960年代の経済高度成長(zhǎng)期に構(gòu)築確立されたもので、當(dāng)時(shí)の日本は人口構(gòu)成が若く、保険料納入期間が長(zhǎng)く（40年間）、年金に大きな問(wèn)題は起こらなかった。だが1990年代になると、バブル経済崩壊や少子高齢化社會(huì)の登場(chǎng)で、重い財(cái)政負(fù)擔(dān)が日本政府に年金制度の改革を余儀なくさせた。その中には受給年齢の段階的引き上げが含まれ、年金の算出方法も大きく変更された。

大規(guī)模な支給漏れが長(zhǎng)らく発覚しなかったことから、日本の年金制度の複雑さがうかがえる。日本の年金制度は主に「公的年金」と「私的年金」の2つの部分によって支えられている。公的年金には國(guó)民年金、厚生年金、共済年金があり、私的年金には企業(yè)が運(yùn)営する年金や個(gè)人で加入する年金保険、貯蓄などがある。今回発覚した支給漏れの対象者は主に退職した公務(wù)員の妻だった?，F(xiàn)行の年金制度の場(chǎng)合、公務(wù)員は國(guó)民年金と厚生年金以外に、共済年金に保険料を納める必要がある。91年に日本政府は低年金者を?qū)澫螭诵陇筏ひ?guī)定を発表し、一家の主たる働き手（夫）が厚生年金または共済年金を20年以上納めていた場(chǎng)合、一家に未成年の子どもや65歳にならない配偶者（妻）がいる場(chǎng)合、夫には「加給年金」が支給されるとした。妻が65歳になると、加給年金は支給されなくなって「振替加算」に切り替わり、妻の年金受け取り口座に毎月6千～1萬(wàn)9000円が振り込まれるようになる。だがこの部分の年金が支給されていなかった。