「その小さな體のどこから、そんなパワーが出てくるのか」と多くの人から聞かれるそうだが、そういう時は、「私のことを見て、より多くの人に外見はか弱そうでも、実際そうとは限らないことを知ってほしい。女性を甘く見ないでほしい。女性だって男性のようにリングに立ち、戦うことができるのだ」と答えるのだという。
優(yōu)勝の裏には想像を絶する努力
1993年、林選手は浙江省溫州市楽清虹橋鎮(zhèn)前塘村に生まれた。林選手の家族にはスポーツ選手もいないため、誰もこのか弱そうな小さな少女が世界の格闘技界でトップとなる女性になるとは思いもしなかった。
林選手は、「小さい頃から、警察になるのが夢だった。武術(shù)を習(xí)えば警察になれるのかと常に考えていた」と振り返る。2008年、林選手は、楽清體育學(xué)校で実戦形式の競技「散打」を?qū)Wび始め、その後、溫州市の少年體育學(xué)校へ進(jìn)學(xué)した。
林選手は、「MMAの試合は毎試合、その記憶が鮮明。なぜならほとんど毎回怪我をするから。過去に、男性選手と練習(xí)試合をしていた時に鼻を毆られたことがあり、その瞬間目の前が真っ暗になり、続いて星が飛び交った。朦朧とする意識の中、鼻血が止まらず、呼吸が困難だった感覚を覚えている。その時は手術(shù)する必要があるほど深刻なケガだった。鼻が折れて曲がることを心配したが、毆られて折れ曲がるくらいなら、きっとまた毆れば元どおりに戻すことも可能と自分を慰めた。そのほかにも、相手と組み合いになった際、腕が逆に折れ曲がったこともあった。その後、猛特訓(xùn)した結(jié)果、私を圧倒する相手はほとんどいなくなり、それからは怪我をすることが格段に少なくなった」と話す。
絶え間無いトレーニングで成長した林選手は、MMAの各大會で頭角を現(xiàn)し、今年は8勝1敗1引き分け(うち6試合はTKOによる勝利)という好成績で世界大會に挑んだ。(編集TK)
「人民網(wǎng)日本語版」2017年10月16日
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