今月中旬、博多発東京行き新幹線のぞみの臺(tái)車に亀裂が見(jiàn)つかった問(wèn)題で、JR西日本の來(lái)島達(dá)夫社長(zhǎng)は記者會(huì)見(jiàn)で、「新幹線の安全性に対する信頼を裏切った」と謝罪した。また、石井啓一國(guó)土交通大臣は22日、「一歩間違えれば大事故につながりかねない重大な事案だ」と指摘し、新幹線車両の検査制度の修正検討が必要との見(jiàn)方を示した。人民日?qǐng)?bào)が報(bào)じた。

12月11日午後、乗客約1000人を乗せた博多発東京行きの「のぞみ34號(hào)」は、最高速度300キロで走行し、乗務(wù)員が途中で焦げたような異臭と異音に気付いたものの、そのまま走行を約3時(shí)間続けた。その後の検査で、鋼鉄製の外枠の臺(tái)車の亀裂が、側(cè)面17センチのうち14センチまで達(dá)しており、 繋がっている部分はわずか3センチという破斷寸前であることが判明した。技術(shù)スタッフによると、破斷していれば、脫線?転覆の大慘事の恐れがあった。多くの日本メディアは、「半世紀(jì)以上続く新幹線の安全神話を大きく揺るがす事態(tài)」との見(jiàn)方を示している。

日本の新幹線は、1964年に初の路線となる東京と大阪を結(jié)ぶ東海道新幹線が開(kāi)業(yè)したのを皮切りに、他の路線も続々と開(kāi)通した。新幹線は、日本の交通機(jī)関の大動(dòng)脈であると同時(shí)に、日本のテクノロジーの水準(zhǔn)、現(xiàn)代化の象徴でもある。半世紀(jì)以上にわたり、技術(shù)的トラブルが原因の新幹線事故は発生しておらず、日本政府は、「非常に高い安全性」を売りにして各國(guó)に新幹線をPRしている。

2001年に日本で運(yùn)輸安全委員會(huì)が発足して以降、新幹線の脫線事故は3度起きているが、原因はいずれも地震だ。今回のトラブルは死傷事故ではないものの、一歩間違えれば大事故になっていたため、日本の人々は背筋を震わせた。今回トラブルが起きた車両は07年に製造され、今年2月には、車體と臺(tái)車を切り離した上で部品を分解して點(diǎn)検する「全般検査」を?qū)g施し、検査済みの臺(tái)車に取り換えられていた。また、トラブル前日の10日の目視點(diǎn)検では異常を確認(rèn)できなかった。

日本メディアは、定期検査でも亀裂を発見(jiàn)できなかったということは、検査制度に問(wèn)題があるということと指摘している?，F(xiàn)時(shí)點(diǎn)で、外枠の臺(tái)車に亀裂が起きた原因は分かっていない。「溶接の仕方に問(wèn)題があったか、臺(tái)車の設(shè)計(jì)に問(wèn)題があり強(qiáng)度が不足しているのではないか」や「鋼材の質(zhì)に問(wèn)題があるのでは」という分析もある。

また、乗務(wù)員が異常に気付いていたにもかかわらず、走行を続けたことも、日本の人々の批判の的となっている。多くの人は、「新幹線の安全管理や運(yùn)行制度に大きな手落ちがあるのではないか」と見(jiàn)ている。JR西日本の関係者によると、新幹線には、絶対に遅れてはいけないという、心理的プレッシャーがあるという。JR西日本の車両は比較的少なく、停止して検査するとなると、代わりの車両を手配するのが難しく、ダイヤが大きく亂れる可能性があるというのだ。

日本の一般の電車のトラブルも最近多発している。例えば、11月、東京の東急田園都市線で電気系統(tǒng)の不具合が起きた。12月16日には、橫浜のJR京浜東北線で架線が斷線し、22萬(wàn)人に影響を及ぼした。日本メディアに分析によると、このようなトラブルが起きる主な原因は、設(shè)備の老朽化と保守現(xiàn)場(chǎng)の技能の低下だ。日本の鉄道設(shè)備の多くが1970-80年代に設(shè)置されたもので、30年以上取り換えられていないため、トラブルが多発するようになっていると考えられる。また、日本大學(xué)特任教授?中村英夫氏は、「鉄道の技術(shù)は、経験工學(xué)的なものが多い。 先輩から教わり、仕事の見(jiàn)方や探り方を身につけていくことが必要。しかし、現(xiàn)在では、そこがなかなかうまくいかなくなっている」と指摘している。例えば、JR東日本では社員の4分の1が55歳以上で、40代の社員が極端に少なくなっており、いびつな年齢構(gòu)成になっている。

ある匿名のメディア関係者は、「このような問(wèn)題が起きている大きな原因として、日本の少子高齢化問(wèn)題が日に日に深刻化していることが挙げられる。経験のある技術(shù)者が次々に退職し、若手の技術(shù)はまだ未熟。日本に元々あった生産管理のスタイルは維持できなくなっている」と指摘した。（編集KN）

「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2017年12月27日